とある村に、とても可愛らしい双子の姉妹が産まれた。 1人は黒毛で、もう1人は綺麗な黄金色の毛をしていた。 ある日、彼女達がまだ寝返りも打てない頃、とある教会の神父が話を聞きつけ、村に訪れてきた。 「黄金色の毛を持つ娘は神の使い_“天使”である」 「このような場所で生を終えることを神は望まない」 「私たちの教会で育てよう」 神父はそう言うと、村人に金貨の入った大袋を手渡した。 金銭に目が眩んだ村人達は喜んで神父に双子の片割れを差し出し、どうせならもう片割れも売ると言い出した。 しかし神父は、 「黒毛の娘は悪魔の使いだ」 「力は持ち得るが教会には必要ない」 と言い放ち受け取らなかった。 ___ 時が経ち、黄金色の毛の少女は教会では問題児として扱われていた。 神父の言うことは聞かず、自由奔放に生きており、夜遊びばかりしていた。 ただし、実力は本物だった。 彼女は教会の金庫に眠っていた禁書を盗み、1つの禁術を会得してしまった。 《不死の聖約》…その禁術は、人々の“死”に対する恐怖から脱却するために創られたものと記されていたが__