#31-2716 叡智の家で火災が発生した。 犯人はどうやら、フォルスという少年のようだ。 孤児院の運営を任せられる能力と知識を有する個体だからと、あえて放置していたのが裏目に出たか。 警戒はしていたが、ここまで極端な行動に出るとは思わなかった。 火災発生時、別件を当たっていた為対応が遅れた。 さらに悪いことに、地上の狂騒に当てられたのか、休眠状態だった■■■が拘束を破り脱走したようだ。 地下施設にも甚大な被害を齎したと思われるが、今はまだ確認に向かえない。 人形を派遣して重傷を負ったアドニスと数名の孤児を回収。 損失は小さくないが仕方ない。 直にここも騒がしくなる。 当面の間は近場の拠点に身を潜めておいたほうがよさそうだ。 念の為、隠し穴を封鎖した上で地下室は崩落させておいた。 #31-2722 生き残った実験体と資材等の移送、および地下施設の処分を完了。 役人達への根回しも済ませた。 事後処理はこの程度で十分だろう。 ───スペア・アルファの研究日誌