氷魔法を得意とする少女。綺麗な白髪をたなびかせるその姿は雪女のようだ。だが、表情はどこか虚ろである。 ―そこは、暖かい光に照らされる平和な世界。多くの人が魔法を持って産まれる。 暖かい光を信仰する使徒の元に産まれたみーか。 姉に次ぐ2人目の光の魔女として産まれると思われていたが、彼女は光の魔法など持たず、むしろ、光の熱に弱かった。 だから、姉は優しくみーかに光の魔法を教える。 自身を脅かす、虚しい魔法を。 「もう決めた。光なんか…消してしまえばいい」