■クラス:ランサー ■真名:フェル・ディア ■性別:男性 ■属性:秩序・中庸 ■聖杯への願い:友と戦う運命を無かったことにしたい 【ステータス】 筋力B/耐久A/敏捷B/魔力C/幸運E 【クラス別スキル】 ■対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 【保有スキル】 ■鋼鉄の皮膚:A 鋼鉄のような頑強な皮膚。 ランクC以下の宝具によるダメージを無効化し、ランクB以上の宝具によるダメージもある程度軽減する。 ■ルーン魔術:B 北欧の魔術刻印・ルーンの所持。 弟弟子であるクー・フーリンよりもランクが低いのは、忘れっぽい性格であるため。 ■仕切り直し:D 戦闘から離脱する能力。 ■戦闘続行:A 驚異的なタフネスと不屈の闘志によって瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 ■武芸百般:A スカサハから叩き込まれた戦闘技術により、あらゆる戦闘状態に対応することが可能。 ■心眼(真):C 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。 逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 【武装】 『無銘・槍』 特に逸話を持たない無銘の槍。 【宝具】 『決別の戦場(アート・イル・ディア)』 ■ランク:B ■種別:??? ■レンジ:??? ■最大捕捉:1人 かつて親友と戦った浅瀬を再現した固有結界であり、捕捉した対象と強制的に1対1の状況を作り出す。 この結界内ではランサーの物理的・魔術的な防御力が向上し、同時に自身に対して向けられた『即死効果のある攻撃』を『即死効果を持たない攻撃』へと強制的に変更する。 この固有結界は、ランサー自らの意思で解除するか、どちらか一方が死なない限り解除されない。 【解説】 「故あってランサーを名乗っちゃいるが、こちとら武器は選ばん主義でな。槍さえどうにかしちまえば何とかなる、なんて甘っちょろいことは考えんなよ?」 アルスター神話において、英雄クー・フーリンの兄弟子であり親友であり好敵手として登場する金髪の偉丈夫。 剣を奪われたり、給仕係に雑な扱われ方をしたり、変に忘れっぽかったりするなど少しコミックリリーフな面もあるが、実は生まれがかなり高貴だったりする。 クー・フーリンがスカサハの弟子となる以前から、既にスカサハの弟子であったとされる。魔槍ゲイ・ボルグの争奪戦こそ負けたものの、その実力はクー・フーリンと互角と評され、クー・フーリンとの関係も良好だった。 影の国を出立した幾年かの後、女王メイヴの命令(という名の騙し討ち、または詐欺行為)によって嫌々ながらもクー・フーリンと戦うこととなり、四日間にも渡る熾烈な戦いの末、その命を失った。 アルスター神話内でも硬さに定評がある、我等がクー・フーリン兄貴の兄貴分。 親友と戦わされる一連の流れも不憫だが、弱点がお尻という少し可哀想な話もあるお労しい人物。でも弱点にゲイ・ボルグをブチ込まれても一撃では死ななかった驚異のタフネスの持ち主でもあり、その強さはクー・フーリンをして「兄貴より前に戦った奴等ってクソザコナメクジだったんだな(意訳)」と言わしめたほど。 たぶん、メイヴのことは大嫌い。 戦った事実よりも戦うことになった流れが気に食わなかったと思うので、聖杯に対する願いもそれ関係だと思われる。 若干忘れっぽくて粗忽な部分はあるが、恐らく余程に邪悪でもない限りは大抵のマスターと上手くやれそうな気がする。