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【現代騎士】サー・クリストファー・トライフル 能力名【Chronic vertigo】

名実共に最強の名を欲しいままにするフェンシング世界王者。 17歳の頃に見たフェンシングオリンピックの試合に影響され、自身も目指し始めたところ、引退していた元メダリストにその才能を見初められ専属コーチとしてトレーニングしてもらえることとなった。 実力の伸びは凄まじく21歳で出場したオリンピックでは、エペ、フルーレ、サーブル(フェンシングの3つの種目)の3種目で金メダルを獲得するという偉業だった。 以降も優勝を重ねるが、その快進撃には疑惑の目を向ける者も多い。何故なら彼は異能発現体だったからだ。 異能発現体のスポーツ参加に対して否定的な意見で溢れていた当時、彼が異能発現体であるという理由でメダル剥奪を謳う運動が巻き起こる。 しかし彼は折れなかった。クリストファーの能力は『視力、動体視力、眼球の可動域の大幅な向上による視野角の強化』というもの。 彼は目を覆ってしまえば能力が発動しない事を証明した後、繰り上がりで金メダルを獲得した選手達を相手に“目隠しをしたまま”勝利し、能力による強さではない事を証明した。 まさに最強、人々はその伝説に熱狂した。 彼ほどストイックな人間は居ないと言われる程に騎士道を重んじ自らを律している。 朝6時に目覚め着替えるとランニングとトレーニング。 食事は3食決まった時間に摂り、イギリス人には珍しく毎食自作しPFCバランスにもかなり気を配って偏らないようにしている。飲み物は朝は紅茶。それ以降はカフェインを気にして買いだめしているミネラルウォーター。 食事の合間の決まった時間にトレーニングを行い、常に完璧な自分である為の努力を欠かすことが無い。 睡眠は必ず8時間。19時30分にはベッドに入り20時には入眠する。 そして6時に目覚めるルーティンを繰り返す。 合間に異能発現体の地位向上の為に活動しており、その為に自らが規範となる為に騎士道をその身に宿している。 3度目のオリンピック3種目制覇とその活動が認められ、イギリス王家から正式に騎士の称号を賜った。 その経歴と性格、所作等から騎士道の体現者として【現代騎士】と呼ばれるが、あまりにもストイックな生活をしているため【魂にも鎧を着た男】と揶揄される事もある。 規範となる為に私を捨て魂にまで鎧を着込んだ男は、例え恋人の前でさえその鎧を脱ぐ事はなかった。『つまらない男ね……』と振り返らず出ていく恋人の姿を見送る。瞑目し、それを最後の恋とした彼の鎧は更に分厚くなった。