自分が特別だということには 早々に気が付いていた。 僕が容易に成し得たことすら、 他人は出来ないみたいだったからね。 それが常識の世界。 自覚した当初得られた優越感は、 程なくして退屈に塗り替えられた。 簡単とは、得てしてツマラナイものだ。 だから僕は憧れた。 僕に成し得ない罪を刻んだ魔女と、その業に。