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唐崎 雷蔵

とある村にて、鬼の父と人間の母の間に生まれる。気味悪がった村人から殺されそうになり、庇った父と母が殺された。このとき、まだ10歳。 その後、酒吞童子に拾われ、部下として生きていく。 酒吞童子は悪を許さず、仁義を重んじる性格で、部下にも近くの村の村人たちにも慕われていた。 しかし、これをよく思わなかった朝廷に酒呑童子を殺され、再び孤独の身に。 伝説上の酒吞童子の悪行は、後に朝廷に改ざんされたもの。 仲間が殺された後、無力感からさらなる武力を求め、知り合いの刀鍛冶に刀を作らせ、毎日修行した。このときに作らせた刀は、現在も使っている。 その後、放浪の旅を続けながら厳しい修行を積み重ねていった。その結果、空中を蹴って移動できるようになった。 江戸時代のある日、悪党に襲われていた少女を助けると、とある城の姫だったので、剣の腕を買われて姫の専属護衛として城に雇われた。 人妖である自分を雇ってくれたばかりでなく、手厚く迎えてくれた城主や姫には感謝しかなく、一生仕え、守ると決めた。 (この頃、人妖や異能力者は迫害を受けて、蔑まれていた) 剣の修行を欠かさず、姫と共に幸せな日々を送っていたが、姫に拾われた人形師が裏切った。城主や部下は殺され、姫は行方不明に。 姫を守れなかった己の無力さを悔やみ、受け入れてくれた恩義も返せなかったことに、尋常ではない罪悪感を抱き、泣き叫んだ。 その後は、剣の腕を磨き続けながら姫を捜している。 今まで数え切れないほどの人間と会ってきたが、所作の一つまで鮮明に覚えているのは姫だけである。 唯一の願いは、「また姫と一緒に過ごしたい」