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【怠惰の怪物】セディア

何かを喪い、絶望するのは、何もおかしな事じゃない。その苦痛を引きずってしまうのも自明の理だ。 ただ、ヒトは、必ずどこかで立ち直らねばならない。哀しみ続けることを。社会は赦してくれない。 故に欲望は募り、大罪となり、怪物となる。元は、誰かの、ただ静かに涙を落としていたいという願いに過ぎなかったのに。 「…ええ、聞こえますよ。貴方の心が咽び泣く声が。」 「どうぞ此方へ。私のハンカチが、貴方の哀しみを拭う助けになるのならば。」