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【これが最後の「命」。】リヴィアル=アークレッシュ

~この姿に関して~ 二つ名は【これが最後の「命」。】 (これがさいごの「めい」と、 これがさいごの「いのち」) のダブルミーニング。 アークレッシュ家、その皆の力を集めた姿。覚悟を決め、主の為に自らをも犠牲としたのだ。 「…俺は、過去に主を失った。ただ、俺の力が無かったせいで。」 「もう二度と。失いたくないんだ。」 「…其の為なら、俺は…命をも捨てよう……」 その日はモニカ殿達とは別行動で、 単独で行動だった。 我が主に、嫌な予感がする。とは言っていた。 しかし…こいつは…? 怨念が、炎が、溢れ出ている… 傭兵…?いや…修羅か…? …もう一人いる。 闇?だとすればとんでもなく… ……ああ…クソッ…眩暈がする… 違う…やめ…ろ… こん…の…クソ……兄貴共が… 「あなたに、絶対の忠誠を誓います。」 「例え世界があなたに敵対したとしても、私は、その世界すらも打ち負かせて見せましょう。」 …そうだ。 俺は…敗れぬ…敗れてはならない… 俺は…リヴィアル=アークレッシュだ。 主を護る、騎士なんだ。 惑わされるな。 二度と…失うものか… ようやく…見つけたんだ…! 「生きてていいんだ」って。 そう、思える場所を…! あの人は…俺にとって「全て」なんだ… それを護る為なら… あのクソ兄貴達の力とて、糧としよう… 「…来いよ。血に飢えた修羅。」 「そして、闇に堕ちきった者よ。」 「俺はもう失わない…もう、迷わない…」 「全て護ってみせる…」 「例え…俺を失った(死んだ)としても。」 紅蓮傘 鉄製の傘を用いた剣 主の為覚悟を決めた、リヴィアルの得物 アークレッシュは、主が絶対。 リヴィアルも唯、それに従ったまで。 鉄製の傘は壊れることがなく、とても軽い また、アークレッシュ家の全てが詰まっているが、 それ故に、傘を開く際には、命を削る。 …なにも人に限った話ではないが、 死後も尚、強い想いが形になって現れることがある リヴィアルの場合は、それが命を削って 炎として、儚い残り火として、 ほんの少し、この世に留まっただけだ。 相手を消したならば、もはや想いは無き。 「…クライヴ殿。」 「…モニカ殿。」 「…カゴール。」 「………そして、リズ。」 「役を果たせず、申し訳ない。」 「…そして、先に行ってしまうことも…」 「………らしくないことはするもんじゃないな。」 「…またな。」 「…ぇ!…事し…!リヴィ……!」 リズの声だ。 クソッ…頭が痛い… 「………リ…………ズ………」 「!………アル!ねぇ…てば!」 「………大……………丈夫………リ………ズ………俺は………死な………ない………か………ら…」 …あれから何時間経っただろうか? かなり肉体は戻ってきたが… …すぐそこにリズ達はいるのに。 手を伸ばす勇気が無い。 …俺は結局…卑怯者だ… …もう、行方不明となるしか… 「あ……うだ。リヴィ……は……う……」 …うっすらと声が聞こえる。 カゴールの声か… ……皆は俺が死んだと思っている… ………ごめんよ。リズ。 俺は卑怯者だ。 こんな方法でしか、何もできない。 ー2日後ー 俺は街で「行方不明」となっているようだ。 最も、行商の皆は俺が死んだと思っているようだ。 …あそこにいるのは行商の皆。 …力が入ってないように見える。 …そりゃそうか…今まで居た人が居なくなるのは、辛いものだ。 「自分はなにかできなかったのか」 「自分がこうしていれば」 そういう念に囚われる者も少なからずいる。 特に俺は一人でいてこうなったのだから、囚われる者も多いだろう。 ……リズは無表情だ。……ずっと。 ………胸が締め付けられるように痛い。 苦しい。 「大丈夫。」 そう、自分に言い聞かせる。 そうでもしなければ正気を保てない。 またいつか、逢えたらいいな。 もし死んだ後に生まれ変われるのなら、 今度は…「普通の人間」として。 「リズ。…………またな。」 リヴィアルのテーマは、 「救済とは何か」 として作りました! リヴィアルは救い救われが続き、 救う為に「自分」を殺しました。 確かに、多くの命は「救われた」かも知れません。 ですが、行商の皆は本当に「救われた」でしょうか? これが、リヴィアルの大きなテーマでした。