「──それで、調査はどうだ。」 「ああ、ガハロバの地下迷宮には、確かに存在したよ。」 「“ロストテクノロジー”。」 「まさしく。迷宮の最深部に保管されていたようだね。形状は、全て正六面体。掌に収まる小ささだ。」 「文献通りだな。」 「滅亡兵器だったかい?古代人は、物騒な物を作るね」 「古代人…か。本当に人間か、それとも別世界からの来訪者か。いずれにせよ未知の技術がかつての世界を制した。我が国もそれが“可能”ということだ。」 「随分ぶっ飛んだ発想だね。僕もその説、嫌いじゃないよ。」 「あーそれと、少しばかり気になることがあってね。別に大したことでもないんだけd…」 「〝焦らすな、ロスファルド!〟」 「あーごめん、ごめん。じゃあ率直に。」 「探索家の文献には、合計23個の遺物が記録されていてね。遺物が置かれていた台座もちょうど23台。おそらく記録は、本当だ。しかし…」 「迷宮からは、“22”個の遺物しか発見できなかった。」 「〝なんだと!?〟すると、我ら以前に迷宮に到達した者がいるとでもいうのか。」 「そうなるね。僕ら以外にも到達できる奴はいるはずだ。んで、どーする?探すかい、そいつ?」 「…いや、けっこう。どうせ探しても見つかるまい。それと既に見当は、ついている。」 ((奴が生きていた…。いや違うな。死ぬ前に到達していたか“グロバー・イングラディエ”))