アルニ

``` ある時、最強の旅人が居た その旅人は全てを超越していた その旅人は時を止め、動いた時には既に何万ものメテオが召喚されていた その旅人は風のように現れ、気づいた時には既に海の向こうに居る、そんな存在だった ある所でアルニという少女が居た 彼女はその旅人を知り、憧れた しかし、彼女は道を間違えた 「何万ものメテオが召喚されていた」 それだけで進む道を選び、 ほぼ真逆とされる職業の「秘術師」を選んでしまった たしかに魔法は何度も放てるが、時を止めることも、高速で移動することもできない 時を止める能力は旅人という職業を極めし者のみが辿り着ける最後のアビリティだったのだ 彼女は旅人にはなれないことを悟ったが、「その旅人」のような存在になるという憧れは消えない だが、なんと彼女は秘術師でありつつも、複合しないはずのアビリティを得続けた 結果、秘術師でありながら少しながら時を止めることができるようになった ただ、現状まだ体力の消耗が激しいため実用的ではなく、まだ本番では使わない いつか使いこなせるように鍛錬中 では、何故彼女が普通のヒトが不可能な他職の「果てのアビリティ」が手に入ったのか？ 答えはまだないが、彼女は突然変異の個体である それが関係しているのだろう ```