武術も格闘も何も知らない30代の男は、放浪者であった 貧しく、住む場所も無い 別の言い方をすればホームレス 世界を旅しては、金も無いので動物が、食べた餌の残りを拾って食べていた 唯一食べても不味く思わなかったのが雑草を混ぜた茶 これだけは詰まることなく喉を通った 男は気付いた 力が自分にはない 旅の途中で武術家を見かけた時にセナはそれを痛感した そこからセナは山に籠り、自分の身体と100%マッチする動きを模索し続け、一つ一つ頭に記していった 25年が経ち、遂に個々の動きを完成させたセナは、まず自然に感謝した 必要最低限を下回る雑草茶と、食用岩に対しセナは感謝の意を表す 感謝の印としてセナは、10年間思いつくままに個々の動きをつなぎ合わせ、遂にセナ流武術を完成させた が、完成の直後わずか数十秒後に絶命 原因は、栄養失調と老体で無理をしたこと 正直死んだことにはあんまり興味が無い 果たしてこの武術に実用性はあったのだろうか?小さい頃の記憶を失っているセナにとってそれだけが悔いだった そして、女神が現れた 誰!!?? セナは、戸惑った そして女神はゆっくり口を開き言った『あなたの自然への感謝の気持ちを汲み、転生させて差し上げましょう』 瞬間、辺りはまばゆい光で満ち満ちた そして、セナはキツネになっていた 🎩『ぐぬぬぬぬ···!』 🦊『ほれ!つかまえてご覧 ぎゃはは!』 🎩『保護されろー!』 🔨🥊『くそぅ!あいつひらひら避けやがる!』 🦵🔮『心眼には見えねぇが?なんだあれ?』 🦊『努力じゃ!あっはっは!』 🔨🥊『笑い方統一しろよ』 👁️🗡️『・・・』 🦊『・・・』 🦊===💥===👁️🗡️ 🎩『ねぇ···決着つかなくない?』 🐻❄️『セナはんが、人間に戻らなあかんな 一生決着つかへんで』 🎩『だから気軽に人間に戻るなって言ったのに··· あと何分必要なんだよ···』