「自己犠牲ってのは基本自己満足さ。だけど、結果が伴うと嬉しいよね。」 鎧の中から聞こえる声色は、明るく朗らかだった。 「託されたからだとか、後に託すからだとか…。無責任だな。それなら、初めから何も、持とうとしなければよかったのに…。」 無思考の極みはアルトラだ。 行動の結果次第で、謝罪では済まないような結果に、事は行き着く。 彼はそれを、死ぬまで自覚していなかった。