少年は、あらゆる選択を間違えた。 デッドエンドを無理矢理抜け出し、 羽という名の呪いを国に振り撒き、 自分の行いの後始末すら失敗し、 そして家族を、友を、先輩を、尊敬する博士を、羽集めの相棒を、自分の暮らす国を、自分の未来を失った。 いつものように続く世界を恨んだ。 あの時意地汚く、生き汚く生きようとした自分を呪った。 このクソみたいにどうしようもない運命を端から端まで憎んだ。 そしてこの人生は全て自分が生きていたことで起こった事だと気づき 既に起こってしまったバッドエンドを二度と起こさないために、少年は、全ての自分を殺すことを決めた。 夢は覚めた。 神は死んだ。 涙は流れない。 果てには何も残らない。 飛ばない、飛べない燕は、落ちるだけ。 底の底まで。 地獄の底まで。 初期の初期、一番最初に製作したキャラです。色々作ってきたけど一番好きかもしれない。 燕君(オオトリさんin)の構想を練っている時おもむろに「尊厳破壊したろ!」と思ったので作りました。 最近になってようやく 「あれ燕君ほんとにエンジョイ枠か?」 と思うようになってきたのでタグを変更しました。 やべえ...めちゃくちゃ好きなキャラなのにスキルのせいで使い所が限られるっ...!