「さて、ここが永愛街か。」 名探偵「テイバー・ラックライアー」は街の広場を見渡しながらそう呟く。 ここ最近依頼が無かったこともあり、彼は休暇を取り大都市「永愛街」に訪れていた。 「たまにはこういうのも悪くないかもしれないな。だが…」 「この街で続く連続失踪事件…非常に興味がある。」 話に聞くところによると英雄級の実力を持つ者たちが次々と失踪しており、失踪した者も犯人も見つかっていないということらしい。 その事件は謎を愛する彼の興味を引くには十分すぎた。 「ふむ…年に一度、この街で行われる祭り「永愛祭」。そして…」 先日起きたという、鉄道の爆発事件… 夜の街を歩き回る「謎の男」の噂… 「これらには何か関係があるのか…?それとも…?」 その時、隣に歩いてきた屈強な男が突然声をかけてきた 「なぁ、あんたがテイバーだろ?」 「いかにもそうだが。君は……あぁ、たしか…鉄拳山刑事だったかな?僕の記憶が正しければ、以前共に捜査をした覚えがあるのだが…」 「…そうだ。久しぶりだな、テイバー。」 「しかし、なぜ君がここの街に?」 「例の失踪事件さ。どうしてもお偉いさんたちはこの事件の真相が知りたいらしくてね。はるばるここまでやって来たってわけさ。」 「で、テイバー。もしよければちょっと俺の捜査に付き合ってくれねぇか?」 「それは構わないが、君の部下はどうしたんだい?まさか一人でこの街に?」 「あぁ、なぜか俺一人で捜査しろだとよ。お偉いさんたちはあんまり大事にしたくねえらしい。ま、問題ねぇ。こっちには「秘密兵器」があるしな。」 「…?まあ、君が構わないと言うのであれば僕も動向させてもらおう。この街の謎は非常に興味深い。」 「ありがとよぉ!じゃあ、早速ついてきて貰うぜ。まずは…」 「さて、彼らは無事に「楽園」にたどり着けたかな?」