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椿 鏡花

江戸時代頃に日本のとある国の城に姫として生まれた。種族は人間。 8歳の頃、突如として能力が発現したが、両親はそれを疎まずに、むしろ褒めてくれた。しかし、城の外に出れば罵倒されたり、石を投げられたりした。 (この頃は異能力者があまりおらず、能力者は迫害を受け、蔑まれていた。) 15歳ぐらいのとき、散歩の帰りに悪党に襲われているところを、とある鬼の侍に助けられ、その鬼に不思議な感情を抱き専属護衛として雇う。 同じ頃に自分と似たような境遇をもつ異能力者の人形師を城に招き入れ、幸せな日々を送っていた。 しかし24歳のとき、人形師が裏切り、両親や部下を皆殺しにされる。 実は、人形師が迫害を受けていたというのは真っ赤な嘘で、人の絶望した顔をみたいという己の快楽のために近づいてきただけであった。 その後、人形師に連れ去られ、護衛であった鬼ともはぐれてしまった。 その後、人形師に体を改造され、容姿はそのままに寿命を大きく長引かされた上、部下にされてしまった。 さらに記憶もほとんど消されてしまった。もちろん、裏切りに関する記憶は完全に消されている。 はっきりと覚えているのは自分の能力のこと。 朧気に覚えているのは両親と、いつも自分の側にいた、鬼の侍のこと。 何故かその鬼が、自分にとって何にも代えがたい大切な存在だと思い、会いたいと無意識に、強く思っている。その鬼が、誰かもわからないのに……… 部下にされている間、人形師の命令に従って、多くの人を殺してしまった。殺すたびに人形師に殺したときの記憶を消されているため、人を殺したことを覚えていない。 だが、殺した時の感触や感情は鮮明に覚えているので、理由もわからず罪悪感を感じており、毎日悪夢にうなされている。 しかし、殺したことは変わらないので、日本異能連盟から特級異能犯罪者として認定され、抹殺の対象となっている。