彼女は「ダヨーン私立魔法少女学園」(名前がダサいことで有名)の生徒である。 彼女の魔法の起源は、カリキュラムがそれぞれの固有魔法形成に差し掛かった頃の「あまりに魔法と無関係な出来事」にある。 周りの魔法少女達は、次々に固有の魔法を形にしていた。鐘、ハンカチ、扉、微積、トイレ、時にはお釜……(お釜魔法のみ使い手は少女ではなかった) そんな中、彼女はとあるグダグダな裁判を見ていた。 裁判官が法廷を半開きにし、急に暴れだして急に静まる。 弁護士は突然「殺人犯と言えば僕のこと」とか言い出すし、 その隣の先輩っぽい女の人は「どうして私がデッパリさんなのっ!!」と怒っていた。 検察官はまだまともかと思われたが、突然ウソをついていたことを吐露。 ハッキリ言ってめちゃくちゃだった。(まあ面白いからいいけど) そうして裁判を傍聴し続けていたその時。弁護士の口から、その言葉は飛び出した。 「……はい」 「……そうでもないけど」 ……!? 魔法少女は衝撃を覚えた。 今、弁護士は確かに「はい」と言ったはずだ。なのに、「そうでもないけど」……!? 彼女は「これだ」と思った。 そしてすぐに裁判所を飛び出し、学園にてその魔法を完成させたのである。 彼女の予想通り、その魔法は絶大な威力を発揮した。 どれだけ強大な相手であっても、1度認めて否定すれば確実に倒すに至る。果てには全知の魔女すら凌駕したという。 こうして誕生したのが、 「そうでもない魔法少女」 なのである。