妖の国(あやかしのくに)の将軍 鬼羽葉 桂竜(きはばけいりゅう)の子。 身長178㌢、体重102キロで鬼としては小柄(平均身長180㌢)。 一見普通の体格だが、鬼の種族特徴で限界まで筋肉が詰め込まれている。 鼻立ち整った美青年。 真っ黒な髪、先端が赤く染まった角が額から二本。着物を着崩した状態でよく城下町で目撃されていた。 三年前から妖の国と友好関係にあるシユスタに留学と称して厄介払いされている。 現在はシユスタ魔法高等学校に通う生徒であり、教師陣も頭を抱えるほどの大問題児である。 校内組織ヴァルゴニア(マフィアみたいなの)の5代目に就任され、学校内の荒くれ者、問題児を統制している。 腐っても彼は王族に分類される人間なので、教師陣も強く言う事はできず、職員室での悪口大会が恒例となっている。 ヴァルゴニアの長となったのは入学早々前長に「君、イイね!長やんない?」と言われ流れでこうなった。ヴァルゴニアの入学式就任は初代から続く伝統であり、不思議と適任が選ばれるようになっている。 長就任からは暫く悪行の限りを尽くしていたが、赤髪の性別不詳の転入生と喧嘩になり、自分よりも上の存在がいることを認識し、行動を改めることを誓った(それでも学校設備は高頻度で破壊する)。 その後、怪盗による文化祭での生徒連続行方不明事件の解決に友人等と勤しみ、生徒を贄として召喚された災害級の悪魔を討伐し、怪盗を退けることに成功した。 結界の天才であり、5歳にして最高難易度の結界術である「獄門開」を習得する(能力欄にある「結界」の正式名称)。 しかし魔法に関しては全くの才能が無く、魔法学校に入ったものの、結界術しか真面目に勉強していない。 何故勉強しないのかというと、過去に何度も何度も練習したが、まともな妖術(妖の国での魔法の呼び方)が使えず、周りから嘲笑の的になっていたため。 本人は本気でそれを悩んでいたが、前述した転校生の師匠のような人に 「自分に出来ることをすればいい」 と言われたことをきっかけに、自身の強みを再認識し既に割り切っている。 18歳の時(魔法学校三年生)、帰郷したタイミングで無謀が起こり、暇だからと付いてきていた友人三人(全くの無関係)をも巻き混んだお家騒動が勃発。 結果的に多数の死者がでたものの、友人等と共に騒動を収めるに至る。 その過程で「国刀:揮毫」を手に入れた。 国刀:揮毫は戦国の世に天下無双と謳われた最強の武士、「鬼羽葉 華麗(きはばかれい)」の刀である。 死に際の華麗が妖術「空間操作」を刀に込めた結果、妖術と華麗の意思が入った西洋でいう「選定の剣」のようなものになった。 選ばれし者にしか刀の妖術を発動することはできず、普通の人間、妖怪が扱うと普通の刀になる。 しかし、選ばれし者がこの刀を抜くと、世界の時は止まり、一度刀を振り下ろせば世界ごと存在を削り取り、全てを無に返す妖刀となる。 妖術使用時の華麗はこれを自在に操っていたが、椿が使うと制御が効かず、世界を無に返してしまう。 なので、椿は「獄門開」内部に別次元の世界を創造し、現実世界に影響を与えることなく使用する工夫をした。 42人の兄弟がおり本人は兄弟の事を心の底から好いているが、内部情勢的にも、本人の性格的にもそれを表すことは無い(というか出来ない、不器用だから)。 口調は荒いが所々から家族を慮る言動が見られる。 椿を見ると兄達は皆、もなかを懐から取り出す。 椿は暴言を吐きながら丁寧に受け取り、罵詈雑言を呟きながら上品に完食する。 対照的に父親、つまり将軍との関係は非常に険悪である。 最も仲の良い友人は前述した転校生、学校一の優等生、エルフの男子、の三人であり、文化祭での事件でも、自国のお家騒動でも共に戦った仲である。 転校生とは犬猿の仲だが、初めて対等と呼べる距離感の友として自他共に認める「喧嘩親友」であった。 しかし、最近は恋愛的に好いており、目を見て話せなくなった。 転校生は最近仲良くしてくれなくてしょんぼりしている。 優等生とは最初接点は無かったものの接していくうちに全然優等生ではなかったことを知り、親しみを覚え、今では一緒に旅行する仲である。 それと同時に転校生を奪い合う恋敵でもある。 エルフの男子との関係は エルフがカツアゲをされている所を救う →何事かと駆けつけた優等生が椿の顔が怖すぎて椿がカツアゲしていたと勘違いする →騒ぎを聞きつけた転校生も椿がカツアゲしたと勘違いし、交戦 という他2人を呼び寄せた感謝すべき人である。 エルフの臆病な性格など、最初は嫌いだったが接していくうちに、自分には無い心の強さや、異常とも言える優しさなどを見て、思い直し、今では普通に仲が良い。 牛虎とは、鬼の古い呼び名であり、桂竜が将軍に就くまで鬼は虐げられていたのもあって、愚かな人の事を「牛虎」と言う風習がある。(要は馬鹿と同じ意味)