★あだ名:レゴリスちゃん ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ★以下MGRP4のネタバレがあります★ (ストーリーの核心に迫るので要注意!) レゴリスの正体は、かつて裁定者によって滅ぼされた月の使者。その生まれ変わりである。 しかし何故、彼女は蘇ったのか。それは月の使者そのものを知らなくてはならない…。 昔々、この『原点の世界』にはある伝承があった。かつてこの星が生まれる前、原点の世界がこの地にあった。 そこには数多くの生物が住んでいた。種族も民族も関係なく、様々な生命がこの星に宿っていた。 原点の世界は、我々の知る地球のように、水や食料も豊富で自然豊かな世界だった。 大量のエレメントと呼ばれし、力の要素が空気中に蔓延る世界だった。 他の宇宙から来た者達も、この星への観光の為に、そしてエレメントの研究の為に、わざわざ遠方から訪れる程だったという。 そして彼等はそれだけではなく、この星にない様々な文化を教えたり、彼等と仲を深めたり、更には移住する者達までいたという。 無論、原点の世界に住む者達は、彼等を快く引き受けため、その文化は原点の世界の者達にも、浸透していった。 しかし一方で、招かれざる客もいた。原点の世界を侵略しようと、宇宙の彼方から武力を手に攻めかかる者達。奴等に対する対応策が必要だった。 そんな原点の世界の者達は、各地の地域や周囲の小惑星(衛星)に『惑星の使者』と呼ばれし護衛人を配置し、彼らに防衛を頼んだ。 そして彼等は攻めかかる者達を、この星特有のエレメントの力で戦い、そして星を守り抜いた。 彼等は世界を守り抜いた英雄として、今に至るまで、その名が知れ渡った。 そんな彼等の中で最も、知恵と勇気を持ち、惑星の使者達を導いた者がいた。 原点の世界の周囲に存在する小惑星の中で、特に力を有し、優しさと厳しさで他の惑星の使者を導いた者『月の使者』だ。 彼女は原点の世界のみならず、数々の宇宙の者達から褒め称えられた。彼女は宇宙の英雄として、惑星の使者達の中でも、最も有名になったという。 そんな月の使者と、他の惑星の使者達が守る原点の世界。かつては、この星に危害を加えることすらも不可能とまで言われていた。だが…。 この星に突如、神々しい何かが現れた。彼は自らを神々の使いと名乗り、宇宙の裁定者と名乗った。 原点の世界の者達は、何も知らずにそんな裁定者を引き受けた。それは惑星の使者達もだった。しかしそれが最大の誤りとなった。 裁定者はこの星を滅ぼすことを計画していた。宇宙の永きに渡る、秩序と安寧を神々の名において永遠の物にする為に。 裁定者は全てを滅する光を放ち、原点の世界に住む者達を一人も残さず殺そうとした。裁定者によって蹂躙される原点の世界。無論、惑星の使者達の黙ってはいない。彼等も抗った。 しかし、裁定者の力は惑星の使者達が束に成ってかかって来たとしても、全く歯が立たず止められなかった。 そして原点の世界は1日も経たずに滅んだ。 彼等を滅ぼした裁定者は、どこかに消えた。 だがその時にはもう、原点の世界にいた者達は全滅、惑星の使者もほぼ全滅した。 実質的な絶滅である。 滅んだ原点の世界。その惑星の破片は、大量のエレメントと共に、戦禍も生命も消え去った星々がない宇宙を漂い続けていた。 そんな中、一人滅んだこの大地の破片に立つ者がいた。それは月の使者だった。一人の惑星の使者が彼女を庇ったことで、奇跡にも…無情にも…だろうか。 彼女以外存在しない、この星だった地面の上で、生き残ってしまった。 しかし、月の使者も生き残ったとはいえ、その命は数分で終わりを告げようとしていた。 そんな彼女は、己の最後の役目を悟ったのか、最後の力を振り絞り、この世界に漂う破片を、数々の多元宇宙へと送り込んだ。 それは多元宇宙を、時間軸さえも超えて、数多の時代や世界へと。 裁定者と呼ばれる存在がもしかすれば、この宇宙だけでなく、他の宇宙にも影響を与えるかもしれない。 月の使者に出来ることは、この星が滅んだという事実を、何処かの誰かにこのような形で伝えることだけだった。 月の使者はエレメントを送り込んだ後に、そのまま宇宙で力尽き、その身体は数々の宇宙を彷徨ったという。 その後、月の使者はどこに行ったか、その行方は現在でも分かっていない…。 しかし、死んだ彼女の魂と身体だったものは、様々な宇宙と時間軸を彷徨い続けた。 それは長い時を掛けて、数多の時間軸を超越して彷徨ったという。 そしてそれは、やがて肉体の形を変えた。肉体は千万無量の星と月のエレメントとして。そして魂は一つの生命として。 それらはやがて2つに別れて、複数の時間軸を彷徨った後に、ある2つの時間軸…いや。ある2人の元へと降り注いだ。 一つは魂。小さな赤子の肉体に注がれ、それは生まれ変わりとして機能した。 そして肉体もとい、千万無量の星と月のエレメントは…。 今にも命が絶えそうな赤子の心臓へと降り注ぎ、その赤子は奇跡の生還を遂げた。 やがてその赤子は成長して、月と星のエレメントを体内に宿した、人々を救う魔法少女となった。 そう。 この魔法少女こそが。 雲母 陽菜乃ちゃん。 あの小さな月夜の魔法少女である。 そして魂の方こそ、この白髪の少女である、レゴリスなのだ。 レゴリスの魂には、月の使者の魂がそのまま入っている。つまりレゴリスは、本当の意味での月の使者の生まれ変わり。 つまりは月の使者の肉体は、陽菜乃ちゃんに降り注ぎ、そして月の使者の魂は、レゴリスとして誕生したのだ。 ちなみに月の使者の本名は「エナレス "レゴリス" ムーンゲイザー(Eneles Regolith Moongazer)」である。 陽菜乃ちゃんがムーンゲイザーの力を使えるのは、月の使者のエレメント化した肉体が、陽菜乃ちゃんの心臓に力を与えているからである。 そしてレゴリスという名は、彼女の母親がお腹の中にいるレゴリスから何かを感じ取って、このように命名したらしい。 これがレゴリスと陽菜乃ちゃんの真実である。つまりレゴリスと陽菜乃ちゃんで、一人の月の使者ということなのだ。 ★END★ ★END???★ ★余談というかオマケ★ (ネーミングについて) レゴリス(Regolith): 固体の岩石の表面を覆う、軟らかい堆積層の総称。月の表面は「月レゴリス」と呼ばれる砂で覆われた場所が多く、平均70~120μm程度の細かい砂が場所により数m~数十m堆積していると考えられているとか。 ムーンゲイザー(Moongazer): 月を見る者の意。陽菜乃ちゃんの別名であるムーンゲイザーは、この意味でもありながら、月の使者のラストネームでもあるのだ。 エナレス(Eneles): 逆読みすると、ギリシア神話における月の女神の名前「セレーネ(Selene)」となる。実は月の使者というものは、守護神と大差ないとされている。 ★惑星の使者について★ 惑星の使者自体、原点の世界の周囲にある軌道に乗った惑星…つまりは衛星の守護神と言って良いものである。 月の使者がいる宇宙の中枢に、この原点の世界が存在するとされており、実はこの世界における太陽や水星、土星等の太陽系の惑星は"全て"原点の世界の公道に沿って動いている。 つまり、この宇宙における太陽の位置に原点の世界があると言った方が良いだろうか。(なお熱や重力云々は、全てエレメントが補っているものとする) そして裁定者が蹂躙してきた際に、原点の世界諸共、宇宙にあった惑星の殆どは塵となった。 だが長い時を経て、その塵が時間軸を超えてここに戻ってきた。そしてそれらが集まって再構成されたのが、今のORIGIN DIMENSIONS(陽菜乃ちゃん達が暮らす時間軸における惑星)であるとされている。 ここまで見てくださり、ありがとうございました〜!文章纏めるの疲れた〜! ここに書いてある内容は、いずれどこかに貼り付ける予定です! ちなみに余談ですが、月の使者の名前を考えようとして3時間以上掛かりました…。私の頭では…いいネーミングを考える程の脳みそがないんだぁ〜! 低脳の頭をどうにかしたい、 ちょっと風邪気味なムーンゲイザーでした! ★ほんとのおしまい!★