どこにでも存在し、どこにも存在しない、正体不明の何者か。 一つ言えることがあるとすれば、普通の世界より半次元ほどずれた場所にいること。 とはいえ彼女はこの戦いの場において、ただの勝利を望んではいない。 彼女にとって重要なのは“物語”という過程であり、勝ち負けは結果という名の些事に過ぎないのである。