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【殺戮武神】スザク

「バイツ殿……あまり無茶はするものではないぞ。過度に追い込むのは却って体を壊すことになりかねないぞ。」 稽古場とでもいうのか。 この家の主に拾われ、ワタシは剣術師範を任された。一度見たものはデータとして残し解析し、再現することができる。さまざまなシーンを再現できる万能マシンほど剣の練習相手として丁度良いものは無いだろう。 ここに来て初めて、この刃物がただの人斬りの道具では無いのだということを知った。いや、人斬りの道具ではあるのだが他にも活用できるのだということを。 時には型として、作品として、試合として“美”や“己”を現すものになるという。なかなか奥が深く探究のしがいがあると。 「こんなのじゃだめです。お兄様に笑われてしまいます。まだ練習を……」 「ソナタの気持ちをそんちょうしたい……と思っているが、絶対に無理をさせてはならないと君主殿にっ」 なかなかに頑固なお嬢様を説得するのは大変だ。今もこうして服を掴まれ揺さぶられている。 「わかった。わかったから。5分休憩をとってから1回だけ手合わせをしてやる。1回だけだぞ。1回だけ。」 ── とある日の22時43分の出来事 ──