EXプレイ↓※本編Bルートクリア推奨 https://ai-battler.com/battle/d61896b2-460d-4ba0-bca6-e574cd6e10f1 ストーリー↓ 夜は本物の月の光が幻想郷を照らし、昼は太陽の角度が低くなっていった。 それは、人間にとって最も丁度良い温度になったといえる。 幻想郷はいつも通り平和だった。 霊夢「あーもう。退屈ね。」 博麗神社、幻想郷の境にある神社である。そこの巫女さんはいつも暇だ。 魔理沙「そうだなー。なんか無いのか? いつも大異変の後には余震の様な異変が起こるもんだがな。」 霊夢「異変じゃなくてもいいけどね。」 魔理沙も大体暇だ。 咲夜「だから、こうして構えているってのに、変ね。何にも起きないわね。」 魔理沙「身構えてるから恐れをなしたんじゃないのか?」 神社とメイドの組み合わせは案外相性が良い。 妖夢「いや、何か起きますよ。幽々子様がそういってましたから。」 霊夢「……」 余り信憑性はない。 カコーン。 ししおどしは無いのだが、その音が頭の中に響いた気がした。 その位退屈である。 輝夜「そんなに暇だったら、今夜の満月の晩、肝試しをしてみない。」 霊夢「って、何時の間に神社の中にー。」 神社の中の方から出てきたのは、輝夜だった。宇宙人である。 常人には宇宙人の行動も思考回路も不明である。 魔理沙「肝試しって、あんまり怖いもん無いぜ。」 輝夜「大丈夫よ、本当の満月が照らす様になった今、丑三つ時に竹林に来て見なさい。 本当の恐怖が味わえるわよ。素敵。」 咲夜「って、貴方、何か仕掛けてあるのかしら?」 輝夜「仕掛けなくても……、怖いわよ。ほんと。貴方の御主人様なんかよりずっとね。」 妖夢「肝試しは……、私はちょっと……。」 霊夢「半分幽霊が一番びびってどうするのよ。」 大体の人は暇だったので、見た目とは裏腹に割と乗り気である。 それに輝夜の様子は、明らかに何かある様にしか見えなかったのだ。 霊夢「肝試しなんかにかまけている時に、何か起きたらどうするのよ。」 魔理沙「こいつが肝試しをけしかけて来た、ってところが既に異変の入り口だぜ。」 咲夜「何か起きても、順番に行って残りは神社に居れば大丈夫ですわ。」 妖夢「え~、本当にやるんですか~、肝試し~。」 やる気だ。 輝夜「あ、そうそう。肝試しは私の処に来た時と同じ様に二人一組でお願いね。 片方に何かあったときにすぐに連絡が出来る様に。」 霊夢「何かやっぱり怪しいわね。」 魔理沙「この間の仕返しでもするつもりか?」 輝夜「何言ってるのよ。全ては貴方達の安全を考えての事。」 咲夜「肝試しをけしかけて来た人の言う言葉じゃないわね。」 妖夢「是非二人でやりましょう。」 結局、人間達は輝夜に唆されてか暇だからか、肝試しは今夜の丑三つ時に出ることとなった。 とりあえず、パートナーの妖怪達に声を掛けてまわる四人。 そもそも妖怪だろうが幽霊だろうが何でもござれの幻想郷。 果たして何が怖いというのだろう。 輝夜「ついでだから、あいつも退治してくれると助かるんだけどね。」 本当の満月に照らされた竹林は、霊夢達の想像をはるかに越える妖精、妖怪の群れが自由に跋扈していた。 こんなに騒がしいところじゃ肝試しもへったくれも無く、むしろ妖怪退治になると思う。 輝夜「いざ肝試し。肝を試すのよ。肝。」 人魚の肝を喰らうと不老不死になるというが……。