あるところに一匹、 蜘蛛の魔物がいた。 彼女は生まれつき強靭な肉体に加え、 高い知性を備えていた。 些細なきっかけから 他種族の言葉を覚えた彼女は、 好んで他種族との対話を重ねた。 彼女は、言葉を交わす相手に 「人格」に類するものを見出だした。 そうやって対話を重ねた結果、 次第に彼女の「仲間」は増えていった。 元来の気質もあり、彼女は 仲間が傷付くことを良しとしない。 その優しさと責任感が 彼女を魔王と云わしめるモノに駆り立てた。