※基本設定は【見習い騎士ver】と共通している……が、もはやほとんどパラレル https://ai-battle.alphabrend.com/battle/edf97930-47f1-48c2-a291-11f192bb0349 名前:ルビィ・コーラルハート 「今日はどんなジョブにしようかな~!」 ■パーソナル 性別:女性 年齢:15 身長:156cm 職業:冒険者 誕生日:大洋の月・24日 髪色:コーラルピンク 髪型:ハーフアップ 眼の色:ルビーレッド ■元ネタとなった生物 赤珊瑚 ▲性格 照れ屋・優しい・善良・素直 ▼設定 一人称:わたし 二人称:あなた 癖 :会話においてオノマトペをよく使う。そのせいで見た目以上に幼い印象を受ける。 ★バックストーリー ルビィ・コーラルハートは鮮やかなコーラルピンク色のふわふわとした髪の毛と、ルビーのように煌めく紅い瞳が特徴的な姿の女の子だ。まだまだ駆け出しの冒険者で、弱冠15歳という幼い身でありながら、数々のモンスターやヘンテコロボ、そして巨大なバケモノザリガニなどを倒してきた相当な実力者だ。 だがそんな彼女は、憧れの職業であったはずの騎士をいつの間にか辞めてしまい、手当たり次第に別の職業を試しているようだった。 ――人には適正というものがある。 それは努力だけではなんともならない事柄。アリがゾウを倒せないように、生まれ持った身体や性格などで限界というものは確実に存在する。 たとえ、限界を凌駕するような天賦の才能があったとしても、自分のモノにするまでには莫大な時間を要する。仮に、今まで剣を持ったことすらなかった人間が剣士の適正ありと見込まれたとしても、いきなり前線に立って戦えるはずもない。戦闘やサバイバルにおける基礎的な知識の詰め込みや、戦闘に耐えうるための肉体改造を行う必要がある。当然、まともに戦えるようになるまでは時間がかかるだろう。 適正と修練期間。この二つの壁が存在する限り、単に職業をぽんぽんと変えても、まともに戦えないことは自明の理である。 ……自明の理であるはずだった。目の前にいるこの少女を除いては。 「ジョブチェンジっ!」 と、幼げなソプラノボイスで叫ぶ少女はみるみるうちに光に包まれていく。 数秒後には神々しく輝いていた光のベールが消え、彼女の姿が見えてくる。しかし、驚くべきことに先ほどの彼女の姿とは全く異なっていた。 ほっそりとしたデザインの白銀の鎧、華美な装飾の剣、そして同様に神聖な印象を覚える鏡面仕上げの盾……といった重厚感溢れる装いだ。不思議なことに、それらの重装備を光に包まれたその一瞬のうちに彼女は装備していた。変身前はライトウェイトなドレスアーマーを纏っており、どちらかというと軽装であったはずだ。 鎧は厳めしさの中にも洗練された美しさと優雅さを備えており、その細身のシルエットと華奢なディテールが、彼女の優雅さと女性らしさをより引き立てる。剣や盾の輝く銀色も、彼女の純潔さと清廉さを象徴しており、全体的に軽やかな印象を与えるデザインでありながら、しっかりと保護力を備えている完璧な装備だ。 そう、彼女は聖騎士……『パラディン』にジョブチェンジしたのだ――。 「ジョブチェンジ成功しました!パラディンですっ!」 あっという間に聖騎士となった彼女は、ぱあっと表情を明るくして嬉しそうにガシャガシャと音を立てながら飛び跳ねている。 パラディン――、それは騎士の堅牢さと高潔さ、僧侶の思慮深さと慈悲深さを兼ね備えた上級職。 先ほども述べたが、彼女は騎士を途中で辞めてしまった。パラディンという職業は、騎士や僧侶、プリーストといった基本的な職業をマスターし、たゆまぬ努力を続けることでようやく到達できるものだ。要は、基本的なクラスである騎士すらも極めていない彼女は本来転職できるはずがないのだ。 だが、彼女はいとも簡単にこの職業をモノにしてしまった。長い長い修練の果てにようやくパラディンへ至った冒険者がこの事実を知ったら泡を噴いて倒れそうである。 と、これだけでも既にとんでもないことをやらかしているのだが、恐ろしいことにまだまだ彼女のやらかしは続いていく。 「パラディンって、騎士と似てますが神聖力が全然違いますね。こう、なんていうんでしょうか……。身体の中からぽわぽわーって……?ぴかぴかーって感じで……。……と、とにかく違いますっ!」 語彙力がない彼女はパラディンの素晴らしさを説明しきれなかった。それにちょっとだけ不満そうな顔したあと、再び手にした指輪をなぞる。すると再度、眩い光が彼女を包みこむ。数秒後に光が収まれば、そこには重厚な鎧ではなく、可憐なドレスアーマーに身を包んだ軽装の少女が立っていた。 「うーん、パラディンは騎士と違うことのはわかりますが、結局は重装騎士ですね。やっぱり素のわたしの力では魔力の補助がないとまともに動けないし、厳しいんですよね……」 ふう、と息を吐いて伸びをする。ルビィはパラディンもお気に召さなかったようで、あっさりとジョブを解除してしまった。 「やっぱり魔法職がいいのかな……?わたし、魔力だけは高いですからね!」 少女は再び「ジョブチェンジっ!」と叫び、指輪をひと撫でする。すると、またもや眩い光が彼女を包み込む。 光が収まり、現れた彼女の姿は先ほどの鎧姿とは打って変わっていた。 今回はパフスリーブの白いブラウスに、黒いケープを羽織ったスタイルだ。胸元には赤い細身のリボンが結ばれていて、キュートな印象を与える。また、下半身にはフリルがふんだんにあしらわれた膝丈程のスカートを履いており、こちらも上半身同様に可憐なイメージが漂っている。そして、極めつけに頭には魔女っ子の帽子を深々と被っている。 この姿は鎧とは異なりどちらかというと機能性よりも可愛らしさや華やかさを強調したような衣装と言えるだろう。 武器は荒々しい剣と盾ではなく、神樹の素材で作られた白い杖であり、こちらにもやけに高級そうな装飾が施されている。 「よーし!成功!今回はウィッチです!」 そう、今回の職業は『ウィッチ』だ。メイジとは違い、女性のみがなれる上位職業であり、そのうえ高度な精霊魔法と薬学に精通していなければ足を踏み入れることすら許されない魔法界の至高の領域。 そんな、限られた者しかなり得ない上級職に、少女は指輪を撫でただけで到達してしまった。 これが、彼女――。ルビィ・コーラルハートの持つアーティファクト、トランス・リングの力だ。 とあるダンジョンの最奥に到達した際に入手した秘宝であり、甚だしいイレギュラー。魔力を使うだけで、『あらゆる未来』、『あらゆる可能性』を手繰り寄せ、現実のものとしてしまう。このアーティファクトを手にした彼女は、興味の赴くままに色々な職業を試してみては辞めて、試してみては辞めてを繰り返している。 日々の訓練(そのうち8割がケーキを食べるお出かけ)に明け暮れていた真面目で努力家の彼女はどこへやら、新しい玩具を手に入れた稚児のように無邪気に転職を繰り返している。 今日も彼女は騎士とは異なる姿で闘技場に姿を現すことだろう。 だが、そんな世界の根幹を揺るがすようなとんでもない遺物を手に入れたとしても、彼女は決して傍若無人に振舞ったり、その力を無駄に誇示するようなことはしていない。むしろ、騎士のときよりも実力は高くなり(当然ではあるが)、彼女のオリジンである『大切な人を、大切なこの街を守りたい』という想いを一層強くしている。ジョブとしての騎士は辞めてしまっても、彼女の心に根付いた騎士の精神の輝きは損なわれていない。 いずれ、世界を救うことになるであろう英雄の卵はどのような戦いを見せてくれるだろうか。 「ルビィ・コーラルハート!騎士ではなくなっちゃいましたけど、騎士道に則り正々堂々と戦います!よろしくお願いしますねっ!」