年齢︰25歳 身長︰153cm 趣味︰仲間と一緒になにかする 好きな物︰仲間 苦手な物:絵本の魔女 戦闘経験︰対異物、対人のプロ 普段の服装︰黒スーツ、デカイジャケット。気に入っている服は自室でしか着ない。 能力︰【命令】命令を実行させる、無機物、生命体などは関係ない。 命令したモノが希望に答えられる範囲でしかできない。 命令は1つのモノに1個まで。 自分より下のものには効果が大きくなり、上のものには効果が小さくなる。 彼女はこんな能力を求めたことはなかった。この能力は誰かを傷つける物だ。彼女はこの能力のせいで虐められていた。 魔女、つけられたあだ名だ。彼女は能力【命令】のせいでそのあだ名をつけられた。6歳の時からだ、石を投げられた、物を隠された。陰湿だね。 まあそんな日が3年も続きました。 3年も続くと暴力は当たり前です、綺麗な顔もびっくりするほど痣だらけ、腕は傷だらけ。目も当てられない。でもそんな子が自分のクラスにいたら先生も何かには気づくはずだよね。でも止めない、気づかないのにはわけがある。そのわけは嫉妬なり脅迫なりご想像にお任せしよう。 だれも助けてくれない中、あるときいじめっ子の一人がカッターナイフを向けてきたこれだけならいつもの事だ、腕を傷つけられるのだと思った。今回の行動は違った服を割いてきた、お気に入りの服だった。 いじめっ子は彼女の服を破り、数人で取り押さえ腹を殴ッた。何度も何度も、彼女は初めて能力を使用した。 内容はおそらく拒絶、「やめて」とかであろう。彼らはその行動をやめた彼女は助かった。痛かったのだろう彼女は声を殺して泣いていた、きっと他の人に声を聞かれたらまた別の何かが始まる。 涙で曇る目をハッキリとした状態にするため涙を拭った、視界の先、教室のドアの近くで男子生徒がニタニタと笑いながら見ていた。 彼女は次に起きることをなんとなく想像したよ、多分先生あたりに密告されるな。学校の決まりで能力を使っては行けませんでした。 自分をよく思ってない先生と我が子の身に起きていることをわかっているであろうに対策も何もしない親、終わりだね。 生徒が先生に密告⇒吊し上げ+地獄の三者面談⇒なんで私に恥をかかせたの?的な理由による、親の虐待。 なんとなくそんなことが起こる気がした。 案の定その通りになった、いじめの加速と虐待でどんどん身体の状態は酷くなっていった。 親の理想像に少しでも近づかないと虐待され、クラスでは何もしてなくても嫌がらせを受ける。 親の理想像は完璧な人、だいぶ漠然としているが、完璧な人に近づけば虐待は少なくなるがいじめは加速する。遠のけば虐待の機会は増えクラスでのいじめは変わらず裏で笑われる。 逃げ道は無い、頼れる大人がいなかった。彼女のコミュニティは親に制限され家か学校しかないからだ。 能力を使えば切り抜けられるかもしれない、彼女の能力は強い、ランクを1~4でつけるなら4よりの3だ。 世界を変えることすら出来るかもしれない。でも彼女には能力を使う発想がなかった、あったとしても周りや親の目を気にしたり、相手のことを考えてきっと使えない。 もうこんな人生を続けるしかなかった。 普通ならね、中学2年生の時、ある人と出会った、帰り道におばさんにあった。コートに手を突っ込んで彼女の方を見ていた。なんだろうなと思っていたら。後ろの方で爆発音が聞こえた。びっくりして振り返ると殺虫剤を持ったクラスメイトが鼻血を出して倒れていた。なにか起きている、その場から走って逃げようと振り返った身体を戻したら、おばさんが目の前まで近づき、手を出していた。 あぁ、殺されるんだ、彼女はそう感じた。 おばさんは彼女の頭を撫でていた、彼女は困惑していた。 おばさんは言った、「綺麗な身体が台無しだね、辛かっただろう。」 痛くも苦しくもない、誰かに撫でられたのはいつぶりだろうか。 他人に攻撃されないことは、嬉しいのだろうか、心拍数が上がる、顔が熱い、視界がぼやける。 救いはなかったはずだった、絶たれたはずだった、居場所は家にすらなかったはずだった。 救いの手は何も無いところからやってきた。 夢見る少年少女風に言うなら、閉ざされた城から白馬の王子様が連れ出してくれた、みたいなかんじである。 そこから、彼女はおばさんに連れ去られた。「家に帰らないと」と言ったが、おばさん名を宝炎 災花に「あなたの戻るべき場所はもうそこじゃない、私の住んでいる場所、私の家族はあなたを受け入れてくれる。」 もう痛いことはされず、苦しいこともないとそう言われ、彼女はおばさんの住む組織に連れ去られた。 組織の中でも能力の内容=その人の性格として見られることは結構ある。奪う系統の能力を持った人は盗みぐせがありそう的なかんじである。 冷徹そうや冷酷そう、人をゴミだと思ってそう。そんな感じで見られることが結構あった。傷だらけなのにね。だから彼女はそれに近づこうと努力した。 おかしな子だろう?普通は改善するために行動するだろう。だが彼女は未だに他人にそう思われている像の従わないと攻撃されると思っているのである。そんなことはなくてもだ、これは現在の彼女もそうだ、トラウマというやつだろう。 だから冷徹であろうとした。 合理的な判断を下すために練習、勉強、実践をした。 それが、平和主義な彼女を痛めつけることになっても。 心を殺して人を撃ち、誰にも気づかれぬところで吐いていた。 冷徹であろうとした、できるだけ素の感情を隠そうとした。おばさんからはすごく心配されていた。おばさんの前では素直に泣いていた。 ずっと偽りの心で人前に出ていた、だが本心でないからどうすればいいのか分からない時があった。 彼女はどうしょうもないほど周りの人が好きだった。だが冷徹な人がどうやって好きを表現するのかが分からなかった。だから愛想のない返事をしていた。その度心が痛かった、現在の彼女もそうだ。 心の赴くままに行動するなら、デレデレな態度で甘えたかった。 でも冷徹な態度でなければ笑われる、攻撃される、未だにそんな気がした。 不器用というかトラウマというか未だに彼女は自由に生きることを許されていないかのような、縛っていたモノ全てもう彼女に触れられぬ位置に存在するのに。 優しいはずの彼女が本心を正直に伝えられる日はいったいいつになるのか、楽しみですねー。