所属組織 Niflheim(ニヴルヘイム) 極寒適応型獣人と災害級ヴィランで構成される巨大組織。その中でも戦術制圧部隊、 《HAIL CROWN(ヘイル・クラウン)》 を率いる部隊長。 遠距離制圧・空域支配・精密殲滅を担当する、 Niflheim随一の“軍略型ヴィラン”。 ⸻ 階級 FENRIR(フェンリル)級脅威 単独戦闘能力だけでなく、大規模戦術運用能力によって国家級脅威認定されている高位幹部。 ーーー 極北の軍事国家。 終わらない雪と、 巨大防壁に囲まれた寒冷都市群。 その空を支配していたのが、 白梟獣人による 《白翼軍団》 だった。 彼らは、 国家の目。 国家の刃。 国家の監視者。 その中でも、 最も優秀な血統に生まれたのが、 ヴァルター・シュネー。 生まれた時から、 期待されていた。 「空を統べる者になれ」 と。 幼少期から、 彼は異常な精度を持っていた。 雪の中でも、 数km先の動きを視認できた。 風を読めた。 羽音を消せた。 そして何より、 “感情で乱れなかった”。 他の獣人達が、 怒りや恐怖で判断を狂わせる中。 ヴァルターだけは、 常に冷静だった。 その才能は、 軍で絶賛された。 若くして、 狙撃隊指揮官へ昇格。 彼は、 戦場で結果を出し続ける。 完璧な索敵。 完璧な包囲。 完璧な狙撃。 被害は最小。 戦果は最大。 誰もが、 彼を理想的軍人だと称えた。 だが、 ヴァルター自身は違った。 彼は戦場で、 何度も見た。 命令変更。 政治介入。 感情論。 責任逃れ。 それによって、 秩序が壊れる瞬間を。 本来なら助かった部隊が、 混乱で死ぬ。 補給が止まる。 指揮が乱れる。 恐怖で隊列が崩壊する。 ヴァルターは理解できなかった。 「なぜ、正しく動かない?」 彼にとって、 答えは単純だった。 “感情”だ。 人は、 合理的に動けない。 怒る。 怯える。 欲望に流される。 だから秩序が壊れる。 そして、 最悪の日が来る。 極北戦線。 敵勢力との大規模衝突。 ヴァルターは、 完璧な制圧計画を完成させていた。 本来なら、 被害最小で終わるはずだった。 だが、中央政府が介入。 政治的都合で、 直前に命令変更。 前線は混乱。 撤退指示が遅れた。 通信が崩壊。 隊列が乱れた。 結果。 白翼軍団は壊滅。 吹雪の中。 仲間達は墜ちた。 炎上する防壁。 白い羽。 赤い雪。 ヴァルターだけが、 生き残った。 雪原に立ち尽くしながら、 彼は確信する。 「国家は、秩序を維持できない。」 「感情が、全てを壊す。」 その後、 彼は軍を去る。 いや、正確には。 “軍そのものを見限った”。 彼は放浪する。 各地の戦争を見た。 どこも同じだった。 感情。 欲望。 混乱。 崩壊。 そして、ある日。 吹雪の中で、 巨大な白銀の影を見る。 ヘルガ・フェンリス。 彼女の周囲では、 誰も騒がなかった。 誰も逆らわなかった。 ただ、 静かに従っていた。 そこには、 ヴァルターが求めたものがあった。 “絶対的統制”。 ヘルガは、 感情で喚かない。 無駄に怒鳴らない。 力だけでもない。 ただ、 存在そのもので世界を支配していた。 ヴァルターは理解する。 「これが王か。」 そして彼は、 Niflheimへ加入。 戦術制圧部隊 《HAIL CROWN》 を設立する。 現在のヴァルターは、 Niflheimにおける “空の秩序” そのもの。 彼は今日も、 静かに空を飛ぶ。 乱れた世界を、 照準しながら。