☆リンク表の下にSSもあるので長いです☆ ※時系列セリア表 【幽賊】https://ai-battler.com/battle/69fbced4-15d4-4132-a75b-7d6378b3a71c 【風隠】今ここ! 【風舞】https://ai-battler.com/battle/09baabcd-2481-44ea-8a19-90f72ac1f031 【風閃】https://ai-battler.com/battle/48080638-da6b-4b4d-9383-8b38828c19ca 【風幻】https://ai-battler.com/battle/a9968f05-4237-43c1-a329-f7b80428d3ad ※番外編セリア 【甘味】https://ai-battler.com/battle/609c3e09-f7c6-4897-a236-25ca06a2de3f 【祭典】https://ai-battler.com/battle/0fe525c6-910c-4123-9ba8-455df05f4350 【不在】https://ai-battler.com/battle/667f4a20-1613-4a00-ac6c-1f376ae9648f 【真夏】https://ai-battler.com/battle/fbc71486-d68c-4421-b06f-686f44df8d9f 【製菓】https://ai-battler.com/battle/aa254920-57bf-45bb-aaa5-459ea68ba423 【無情】https://ai-battler.com/battle/af3987f4-94bc-46c6-854d-47530f4285a8 【風詠】https://ai-battler.com/battle/da97d579-b005-449b-81dc-e2f396033078 【癒風】https://ai-battler.com/battle/49fb18dc-2f59-4baf-8884-e5527bb8ba6e ありがとうございます。ご指摘いただいた点を修正して、物語を改訂しました。イグニは15歳の少女で、炎の魔法を使う設定に変更し、魔法が教えられるものではないことを反映させました。 その日、セリアは初めて本当に魔導学校の友達と呼べるものを得た。それはマリー・シルバライトであり、セリアが知る中で最も明るく、自由な存在だった。セリアとマリーは最初、全く違う性格の持ち主だった。セリアは自己否定に苦しんでいたが、マリーは家族に愛され、友達に囲まれ、何の躊躇もなく明るく生きていた。 「セリア、もっと自分を大切にしなきゃ。」 マリーの言葉は、セリアの心に深く響いた。その言葉をきっかけに、セリアは自分自身と向き合うようになった。そして、最も重要なことに気づく。彼女の持っている「不在」の魔法、それはただ隠れるだけではなく、風のように自在に動き回り、時には自分の存在を隠すことなく、他者と共に生きる力に変えることができるはずだと。 セリアは、その日の夜、校庭に立っていた。風が心地よく吹き、冷たい空気の中に温かさを感じることができた。彼女は目を閉じ、かつての自分の魔法「不在」を思い出した。その魔法は自己否定から来ていたが、今の彼女にはそれ以上のものが必要だと感じていた。 「私はここにいる。」セリアは静かに呟いた。 その時、彼女の周りの風が一瞬強く吹き、彼女の存在が一層強く感じられるような気がした。セリアは「風隠」と呟く。その瞬間、魔法の力が新たな形で彼女に宿り、「不在」の魔法が進化し、今度は「風のように動き回り、存在を示す」魔法へと変わったのだ。 ある日、セリアはイグニとセリニア・ライムスという13歳の少女と出会う。セリニアはまだ魔導学校に入ったばかりで、どこか頼りない印象を与えるが、セリアはその目にある強い意志を感じていた。 「こんにちは、セリアさん!私はセリニア・ライムス。魔法、頑張ります!」セリニアは元気よく挨拶をした。その姿勢に、セリアは少し驚きながらも心が温かくなった。彼女は自分がかつて感じたような不安や迷いを、セリニアには感じなかった。 セリア、イグニ、そしてセリニア、三人は一緒に訓練を積み重ねていった。セリアは自分の魔法「風隠」を改良し、共に戦うために役立てる方法を模索した。 イグニは自らの炎の魔法を日々磨き、さらに強力な力を引き出すために努力していた。その炎は時に彼女自身をも包み込むほど強く、制御が難しい。しかし、彼女はそれを恐れず、より高いレベルの技術を目指していた。 セリニアは、水の魔法を使い、操る力を少しずつ身につけていった。彼女の魔法はまだ荒削りだが、その中にはすでに驚くべき可能性が秘められていた。彼女の目には、将来の自信と希望が宿っているのがわかった。 「みんな、ありがとう。私、少しずつだけど、わかってきた気がする。」 セリアはふと、そんな言葉を口にする。仲間たちがいることで、自分がどんどん変わっていく感覚を覚えた。風が吹く度に、彼女の中の迷いが少しずつ消えていき、今度は新たな力が芽生えていることを感じていた。