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【凶王】狂乱のガルボ

ギャハッ!逃げろ逃げろォ〜!?斧でバラバラに切り刻まれる前になァ〜!! …チッ、洞穴に逃げ込まれちまったか…。 https://ai-battle.alphabrend.com/battle/fa2270ae-f213-425b-bb87-58dc96f68048 オイ!テメェ、逃げ切れたと思うんじゃねぇぞ…!ガルボさまは、お前をぶっ潰すことを諦めねぇからなァァァァ!! ───以下、秩序王への経緯 砂嵐。 砂塵舞う国。いや、すでに亡国。 【アシュライナ】の地を満たすのは、水では無い。たったそれだけで、民は乾き、反発し、王政と潰しあって…そして、国は滅びた。 ガルボは盗賊をやっている。 誰も彼もが死んだ亡国で、滅ぼされた国の中で、彼は破壊し、少ない水を奪い、生きる。 「…意味が、あるってのかよ。」 こんなことに。 ガルボは洞穴の中で、ため息をついた。 やるせなくて、やるせなくて、涙を流した。 殺人鬼が泣いてどうするのか。 もう二度と、罪を重ねないとは、決して言えない。 そんな人間が涙を流したところで、意味がない。 狂乱の大斧は、ガルボの国に伝わる神器にして、封印された力だった。 なんでも強大な力があるらしく、逃がされる寸前に家臣から託された。だが、託された理由は、ガルボを思ってのことでは無い。 「これは、強力すぎるのです。また、使用者の精神は病みます。この砂漠を生み出した元凶とも言えるのです。これはあらゆる生命を…押し流してしまう。」 ガルボ様。決してその大斧の位置を誰にも悟られぬところへ隠してください。 「……。」 砂漠は、地獄だ。 地獄を増やすのは、嫌だ。 しかし、もしも…もしもこの封印を解いて、強大な力を得られるのならば…。 「俺は。」 ガルボは、封印を解いてしまうだろう。殺された命を弔う為に、今ある命を殺すのだ。 この過酷で残酷な世界を、丸ごと殺して墓標にしてやるのだ。 「───俺はァ!!」 大斧を叩きつける。どこだっていい。ただ、ひたすらに。 呪符が解け、斧の刀身に見えるよう加工されていた拘束具が弾け飛ぶ。 聖なる力。 恐るべき命の群体。 まさに、海の潮流。 「俺は───お前でいい。」 大斧から出てきた、神具たる大剣を手に取る。 「災害でいい。」 ガルボの肉体が、人間のものから変わる。 半身、半神。 「…。」 秩序王は、ここに誕生した。 砂漠は水に飲み込まれる。 ガルボは水面の上に立ち、宣言を行う。 「秩序と安寧を、今こそ。」 https://ai-battle.alphabrend.com/battle/c90ae07a-00a6-47be-bfd4-b1a640a97592