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管理者(覚醒)

 ________ダシュ……ッッ!!!  「はあ、はぁ、はあ…………」  管理者に鉄骨を突き立てた、深々と刺さる鉄錆が嫌に管理者の胸を犯す。溢れくる血液が円滑油となって更に食い込む。  こいつも赤い血が通っていたのか……そう、刻一刻を冷静に分析していく自分が確かに存在していた。  「エラー、発生……エrror、はっせi……」  まだだ、まだ完全に仕留めきれてはいない。両手に力が篭る、徐々に管理者の出血が酷くなっていき比例して反応も鈍くなる。怪物の両目がこちらを視認してくる。  「は、排除……排じょ、しま………」  どこまでも人間性の欠片のない化け物、私はそんな奴に恐怖していた。  「緊急装置、発令……及び発動を許可、発動を許可します、発動を許可します。繰り返します、発動を許可します、発動を許可します」  何が起きて……先程までの血液が意志を持つかのように管理者へと吸い寄せられる。血管が蠢き、蒸気が立ち篭る。  「…………なっ、これは…」  ______パァン……ッ!!  鉄骨が吹き飛んだ、少しでも離脱が遅れていたらとは考えたくはなかった。一歩退く、血の気が引いて思考が定まらない。  「私に勝てたと、本気で思ってたの」  「普通はあれで死ぬんですよ……」  少し……いや、大分苦しい戦いである。  "覚悟を決めろ、覚悟を燃やせ"  私はまだ、負けてはいない。 https://ai-battler.com/battle/59e84042-a4e0-4ade-b497-3ad3078d5886