彼はその姿を見た者はいないと言われた大泥棒だったが、とある豪邸に挑戦したが失敗に終わり重傷を負う。 命からがら逃げた先は自分とは縁の遠い教会であった。そこには神父がいて何も言わず傷の治療をして匿ってくれた。 傷が癒えるあいだ神父と過ごすうちに彼は神父の素晴らしさを知り、自分の過ちを改めることにした。 傷が完治した彼は今まで盗んだ物を返すことに決めたのだ。 その量は膨大で全部返すのに1年近くかかったが無事返し終わり神父の待つ教会に帰るとそこには教会はなく、5mはある石柱がそびえたっていた。 動揺するも石柱に触れた瞬間、神父の温かさや優しさを感じ取り不思議な力を感じ取った。 その力はすべてを「かえす」力。神父であった大いなる存在が彼の決意を汲み取り与えたのだった。 そして、泥棒をやめた彼は返還師と名乗り神父の優しさを胸に殺さずを誓い世界を歩くのだった。