この地は満天の星空の下で光輝く大量のガラスのような百合が咲き誇り、そこに大量の蝶が舞い現れている ガラスの様に儚く綺麗な百合は、蝶に蜜を与える 蝶は、百合に養分を与えた このお互いに養分を与え続ける意思の存在しない関係が心地良い 時は500年前、一人の少女が居た その少女は8歳の「ネル」と言う少女だった この地は、伝説があった 『満天の星空が無くなるとき、その時は願いが叶うとき』と ネルは、密かに恋をしていた 相手は「ヤミ」、ネルと同じく8歳の少女だった ネルはこの恋が叶わず物だと分かりつつも、どんどん彼女を好きになっていった 彼女の動作が、彼女の言葉が、彼女の声が、彼女の匂いが、全てが心地良い ヤミと一緒に居ると、ほんわかとして、安心する ずっとずーっと一緒に居たい 駄目だ ヤミとは幸せにはなれない… どうしたら…ヤミを諦めれるかな… 嫌いになる…?ヤミを見るほど好きになるのに…? 嫌われる…?私はヤミを傷つけたくない… ………振られたら…諦められるかな… 私は、ヤミに約束を取り付けた “今日の夜、村外れの平野に来て”と 私はヤミの返事を聞かずに、そのまま走り出す 時が来た 日が暮れ落ち、月が昇る 今日は新月なようだ 私は、ヤミが来たのを見ると、ヤミに片手を差し出して頭を下げながら“好きです!私と永遠に一緒に居てください!”と言い切った 返答は当然、Noだろう 私が言い切ったその時、周りが不穏に光り始めた 私とヤミの身体が、謎の力により持ち上げられる 困惑の声を上げる前に、私は意識を失った それから、ずっとずっと、不気味な暗闇の中で横たわっている ヤミの姿は何処にもない この時から、この地にはガラスの様に光り輝く百合が咲き始めた 大量の蝶を連れて ネルは、伝説と言うなの罰を受けて、処罰する側に ヤミは、ネルの永遠という願いに巻き込まれてネルの補助を 2人は伝説の名の下に、永遠にずっと一緒になった