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幻魔法のカルガシュカ

• 変身:狼の王  自らを巨大な狼の幻で包み戦う。幻だが、実体化すればそのまま近接戦闘が可能。 • 召喚:燃え盛る拳  炎の拳の幻を呼び出す。接近を牽制し、遠距離戦へ持ち込む。実体化で拳を飛ばし攻撃可能。 • 幻覚:無数の霊  精神に作用する幻魔法の基本型。直接的な効果は薄いが、幻と気づかれにくく撹乱に最適。 • 召喚:檻と足枷  敵の周囲に檻、足に重りの幻を出現させる。瞬時の判断を鈍らせる牽制技。実体化すれば拘束力も高い。 • 幻覚:底なし沼  足元に沼が現れ沈む感覚を与える幻覚魔法。動きを封じる目的に優れる。実体化すれば行動不能も狙える。 • 変身:相手の天敵  敵が本能的に恐れる存在に自身を変える魔法。知識・準備が膨大に必要で、完成は極めて困難。 • 変身:光の巨人  銀に輝く巨人の幻を纏う。近接動作ひとつで敵の気を奪い、恐怖や混乱で行動不能に追い込む。 • 召喚:龍の王  黄金の鱗を持つ龍の幻影。飛行・ブレスも可能だが、幻と見抜かれやすく、演出が命。 • 幻覚:悪魔の軍勢  無数の悪魔が押し寄せる幻。高密度なイメージが必要で、最も難易度の高い幻魔法の一つ。 幻魔法とは──虚構で敵を動かす魔法。 基本的に実体はないけれど、「そう見える」という事実だけで、戦場は揺らぐわ。 攻撃に使いたければ、特別な道具を用意すること。たとえば、幻を実体化できるワンドとか、ね。 幻でさえあれば何でも創れるわ。 大軍の気配に巨大な影、怪物に呑まれる自分の姿…演出は自由自在よ。 大切なのは、「精神に作用する」こと。 今の例は“恐怖”だったけど、その逆もそう。 たとえば、無邪気な妖精や天使の幻で味方を和ませたり、亡き友人の幻を見せて立ち直らせるなんて使い方もできるわ。 その才能がある人は、名乗り出て、ね。特別に教えてあげる。とても危ない魔法だから。 「変身」や「召喚」魔法の真似事もできるけど、それはあくまで偽物の演技。 けれど、敵に「本物だ」と思わせれば、それだけで戦いの主導権を握れる。 強靭な変身体や、数の暴力は、想像するだけで嫌でしょう? それにね、幻魔法は他のどの魔法と比べても少ない力で影響を及ぼせる。つまり、他の魔法と併用が可能なの。この使い方をすれば、幻魔法はぐんと強くなる。 とっても戦いにくいでしょ?。 本物と幻の区別がつかない攻撃なんて。 たとえば――ほら、敵が矢を放ったとして、半分が幻だったら? 本当は一本しか飛んできていなくても、五本をかわそうとして無駄な動きをする。防げるはずの攻撃が、避けきれない。 飛んでくる十の火の玉の内幾つかが幻覚だなんて、戦いながら考えられる人はそういないわ。 そこまで出来る人がいたら名乗り出て、ね。後で相手してあげる。 つまり──すべてができて、でも、なにもできない。 その代わり、他の知識・演出・魔法と組み合わせれば、指数関数的にできることが広がる。 幻魔法とは、そういう魔法よ。