『地母神の聖騎士』ルビィ・コーラルハート 決して起こり得ない事、見習い少女騎士が苛烈な世界に生まれていたならば。けれどもその純粋な魂は、高潔なる精神は残酷なる世界に生きてなお不変であった。 未熟なれども鮮烈に戦い、弱者を守り抜く、その姿はまことの英雄でありながら、鈴を転がすように笑い、可憐に生きる姿は幼気な少女そのもの。 故にこそ地母神マーテルは彼女を見守る事にした、その生に幸多からんことを願って。特大のショートケーキと共に。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-- 『とある旅の吟遊詩人の記録 黄金都市アウルム』 力無き民は皆口々に語る。黄金の時代、その栄華が一層煌めいたのは、彼の地母神の聖騎士のおかげだと。皆魅せられているのだ、英雄の無垢なる輝きに、あるいは少女の微笑みに。 古龍と邪神の大戦が終幕して早三百年が経とうとしている。かつての戦争も復讐者の動乱も今は昔、皆忘れ去った。 世界は未だ残酷に、けれども少女騎士の歩んだ跡にその陰りは残らないだろう。愛されるべき少女は皆を愛し、導いたのだから。 【紅玉の城】参加中! https://ai-battle.alphabrend.com/battle/77ffc90a-503e-451d-b0aa-9d1e93753603