真名 マリー・ソッド 身長 172cm 性格 勇猛 年齢 不明 性別 女性 《それはある日のこと》 __________________________________________ それはいつものように鍛錬を彼女がしていた時のことだ。 「ハァ、ハァ、すぅ〜。」 「次元斬!!」 ザァン!! ……ピシピシ… バリィン!! 『どわぁぁぁああ!!』 「キャア!」 その瞬間、空間に亀裂が走り粉々に砕け散った。それはいつものことなのだが今回は違った。 『いてててて、ってここどこだよ!』 空間の亀裂から出てきた一人の男。その名はフランクマン、彼が来たことが今回違ったことだ。 「え〜っと、大丈夫ですか?」 マリーは思わず話しかけてしまった。彼女は昔から困っている人を見捨てられないのだ。まぁ今回は彼女が100%悪いからなのかもしれないが…… 『あん?っと間違えた!ゴホン、ゴホン。ああ、大丈夫だけどもよ。ここは一体どこなんだ?それに嬢ちゃんの声が急に聞こえてここに来たわけなんだけどもよ……』 「え〜っと、それについてはごめんなさい。私がここでとある技の鍛錬をしていたのが原因なの。本当にごめんなさい。」 マリーは謝った。この場で謝らなかったら騎士の恥だと思ったからだ。この時、マリーは憂鬱な顔をして、下を向いていた。 『は、はぁ。まぁ大丈夫だから安心しろ。誰にでも失敗はあるからな。それに、ほら!そんなに下向いてねーでよ、前向けよ!、な!』 マリーは怒られると思っていたが、許されてしまった。これに彼女は一瞬キョトンとしていたがすぐに「許してくれて、ありがとう」と伝えた。 『まぁ、いいってことよ!けど、あ〜、これどうやって帰るんだ?』 フランクマンは彼女を許したが、どうやって元の世界に帰れるのかというのがまったくわからなかったので、この状況を作り出した彼女に聞くことにした。 「あっ!帰り方ね、それは私が開けたあの亀裂に入れば帰れるわ。」 『そんな簡単に帰れるのか?よかったぜ、なんかこう一生帰れなかったり、ダンジョン行ったりするのかと思っていたからよ。』 フランクマンは安堵した。帰り方が意外にも簡単だったことと異世界系の小説のような展開では無かったからだ。そしてなぜここが異世界だとわかったのかについてだが、彼はここ最近な○う小説やハー○ルンという小説サイトに入りびたっていたからだ。 「ダンジョン?」 だが、ここは異世界なのにダンジョンという物が存在しなかった。そのため彼女は首を傾げたのだ。きっと漫画だったら頭の上に?マークが3個浮かんでいただろう。 『おいおい、まさか異世界なのにダンジョンが無いのかよ……まぁいいけどよ。』 フランクマン、驚愕!!彼にとって異世界という物は必ずしもダンジョンという物があったからだ!だがしかし、その前提が今!崩れ去った!実はこの時、彼は少し残念がっていた。 しかし、こんな悠長にしているほど時間は残されていなかった。 「ああ!!」 『おいおい、どうしたんだ急に?』 マリーは思い出した。だいたいの次元の亀裂がこのぐらいの時間で閉じることを。 「大変!もうすぐで亀裂が閉じちゃう!」 『なんだって!先に言えよそういうのは!』 フランクマンは文句を言った。なぜなら彼女は一番大事なことを忘れていたからだ。すぐに行動に移さなければ一生彼は帰れないだろう。 『はやく行くぞ!』 「は、はい!」 フランクマンは急いで亀裂に向かって走り出した。マリーは行かなくていいはずだがあまりの気迫によってついていくことにした。唐突だが、走っている途中に彼らは自己紹介をしていないことを思い出した。 『はぁはぁ、そういや自己紹介してなかったな!俺はジェームズ・フラット!気軽にフランクマンって皆からよばれている!』 「ふぅふぅ、私の名前はマリー・ソッド!気軽にマリーってよんで!」 『あぁ!わかったマリー!じゃあまたな!』 フランクマンは飛び込み前転のように亀裂の中に飛び込んだ。 「じゃあね!フランクマン!」 マリーがそう言った瞬間、亀裂が閉じた。もう、どちらも会えないことはわかっている。だがどちらも違う世界でこう言った。 「『また、会えるといいな。』」