俺は……目を開く、そこには少女が錆びれたパイプ椅子に腰を下ろしていたのだ。見た目は……そうだな、10代ぐらいだろうか。 コンクリート造りの薄暗い廃ビルの中、俺は辺りをキョロキョロと見回していた。 すると、少女が口を開く。 「おはようございます、先生……」 俺に対しての声、それはどこか弱々しかった。 「お、おい……大丈夫か?」 俺は心配になって椅子から立ち上がろうとするが、少女は無理に笑って制止する。 「私は…大丈夫……ですので、今から…先生には大切な話を……」 少女が椅子から倒れ落ちた、俺は駆け寄る。 「おい!、しっかりしろ!、俺の声が聞こえるか!?」 肩を強く揺する。 「…………」 返事はない、そして不意に床が赤く染まっていく様子が目に入った。 少女は出血多量で死亡したのだ。 「な、何なんだよ……!、どういう事かサッパリ……」 俺は訳が分からずに頭を抱える、状況が飲み込めない。 背後からの足音、俺は咄嗟に振り返る。 「これから先生には大切な話をしなければなりません。」 先程の少女、俺は思わず叫んでいた。 「ゆ、幽霊……ッ!?」 そんな風に慌てた俺の様子に少女は微笑んでいた。 「ふふっ、私は幽霊ではありませんのでご安心を」 俺は足元を見た、先程の死体が無くなっていたのだ。 「先生、"私達"は……」 「待ってくれ!」 俺は少女の言葉を遮った、そして先程から気になっていた事を口にする。 「さっきから先生先生先生って、その先生ってのは俺の事なのか……?」 「えぇ、先生は"先生"なのですから」 そう言うと、再び少女は微笑んだ。 「訳が分からない……」 俺の求めていた答えとの乖離に困惑する。 「先生、あなたは今……大変な状況にあります。」 少女は告げる、その目は優しかった。 「だから、これを受け取ってください」 差し出された手帳とスマホ、俺は訳が分からずに手を伸ばす。 すると、外の方から物音がする。 それは段々と近づき、爆ぜた。 _____バァンッ…! 明らかな爆発音、あまりの衝撃に廃ビルが揺れている事が分かる。 「なんだよ!?、どうなってんだ!」 パニックに陥った俺に先程の手帳とスマホが押し付けられる、少女は呟いた。 「大丈夫、私が付いています。だから先生は"リセット"と3回叫んでください!、そうすれば"皆"を救えます!、だから早……ッ」 俺らが立っていた床が音を立てて崩れた、俺らは落ちていく。 そんな中、少女は叫んだ。 その表情には焦りがあった。 「先生!、早く…!?」 やるしかない、離れゆく天井を見つめながら俺は叫んでいた。 「リセット!、リセット!」 _____"リセットッ!!" 俺が唱え終わった瞬間、視界の端で少女は微笑んでいた。 「ご武運を、先生…!」 視界が暗点する、次に見えた光……それは! "sorry,it's worst……" "Accept the command and reset the game." "You’re welcome," "学園シリーズ" 『 ・プレイ再開 ・セーブ&ロード ・解除された実績 ・設定 』