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番外編

番外編・第一章「本物の天才」 警察や国も迂闊に手出し出来ない「極星」を捕まえようとしている一人の男がいた。その名も「波連崎颯太」(はれざきそうた)警視正。 彼は二十六歳と言う若さで警視正になった本物の天才で、「ありとあらゆる嘘を見破る程度の能力」と「ありとあらゆるものを反転させる程度の能力」、「ありとあらゆるものを強化する程度の能力」を持っている。「能力」を三つも持っている人間はとても珍しく、世界でも未だ三人しか確認されていない。(「極星」を除く) 彼は戦闘も天才であり、「ありとあらゆる嘘を見破る程度の能力」の応用で心を読んだり、「ありとあらゆるものを反転させる程度の能力」で強力な敵や「能力」を反転して弱体化させたり、「ありとあらゆるものを強化する程度の能力」で筋繊維の一本一本まで強化してありえない程の力を出したりと、世界でも最強格とされている。さらに頭もとても良くハー◯ード大学を首席で卒業している。 彼は人柄もとても良く、誰にでも優しく、悪い事は見逃せない性格でそれ故に警察に入った。 番外編・第二章「因縁の相手」 そんな天才の彼にも唯一未だに捕らえられていない大規模組織「極星」の【粛清王】「朝夜夕昼」。「波連崎颯太」はかれこれ二年間彼を追い続けているが一向に捕まえられない。 「波連崎颯太」は「朝夜夕昼」に特別恨みを抱いているわけでは無い。そして彼の性格上、「極星」のやっている事は何とも言えない気持ちになっているのだ。悪人や犯罪組織を潰してくれるのはありがたいのだが、更生の余地も無しに◯すのは何とも言えないし、◯すのは良くないと思っている。だから何とかしようと、ストーカー並みに「朝夜夕昼」の事を追っているのだ。 彼には一つ秘密がある。それは大の「男の娘」好きである事。彼は「男の娘」がいたら一生愛でていたいと思っている。そして「朝夜夕昼」は「男の娘」。捕まったら…後は想像にお任せします。(R-18展開にはならない!!!!!と思うよ…) (以下はセリフ、会話付き) 番外編・三章「闇オークション」 世界の認める天才は今、昼下がりの警察署内で反省会をしていた。 颯太「あの時ああすれば【粛清王】を捕まえられたのかもしれないな…」 と少しの後悔も束の間にスマホが鳴った。見てみると匿名の番号だったから詐欺か?と思ったが一応録音をしながら出てみる事にした。 匿名「やぁ、どうも【天才】。」   颯太(少なくとも番号は友人と警察署の上層部、家族ぐらいしか知らないはず。それとこの声はボイスチェンジャーだな。) 「貴方は誰ですか?どうして私の番号を知っているのですか?」 匿名「まあまあ、そう急かすな。私は貴方に一つ有益な情報を教えようと思っただけだ。」 颯太「有益な情報…ですか。」 匿名「明日の午前零時に〇〇県〇〇市で闇オークションが開かれる。そしてその場に【粛清王】が現れるとだけ伝えておこう。」 颯太「ちょっと待って下さい!闇オークションが開かれる?と言うか貴方は何でそんな情h」 言い終える前に電話が切れてしまってただ「ツーツーツー」とスマホの音が辺りに響いた。 番外編・第四章「闇オークションの調査」 あの匿名から電話がかかってきてから数時間後。匿名は県と市までは言ったが正確な場所が分からない為、今、極秘に調査している所だ。 颯太「《嘘を見破る程度の能力》で嘘では無い事は分かったが正確な場所まで教えて欲しかったな…匿名。」 そうしているともう闇オークションが始まる五分前。 颯太「やはりバレない様に探すと時間がかかる。これはもう『極星』が暴れてくれる事を願うだけになったかもしれない…」 颯太「だがあの匿名は誰で何の目的があるのだろう…ん?待てよ。もし『極星』の誰かがかけてきたのだとしたら…もしかして『極星』の後始末させられる感じかこれ?」 そんな事を考えていると午前零時…闇オークションが始まった。 番外編・第五章「闇オークション会場より」 闇オークションの会場が開いた。会場には二百人ぐらいの人がいて、表では評判の良い政治家や見るからに金持っていそうな中年男性、高そうなアクセサリーを沢山付けている性格の悪そうな女性等々色々な人がいた。勿論《朝夜夕昼》も変装してこの闇オークションに訪れていた。 夕昼「…にしても今時、闇オークションなんてするか普通?今の警察は優秀だから相当念入りに計画しなきゃすぐに見つかるぞ。まぁ警察が今乗り込んで来ないと言う事は見つかってないって事か…一応【天才】に連絡しておいて正解だったな。」 夕昼「…ん?あいつ、まだ未成年だろ。歳は十七歳くらいか…」 夕昼が会場を見回していると一人の黒髪の少年に目がいった。そしてその少年は真剣と不安が入り混じる様な顔をしていた 夕昼「もしかして…」 番外編・第六章「闇オークション開始」 ついに闇オークションが始まった。 最初の商品は趣味の悪い壺だった。だがどんどんと値がつり上がっていって最終的には二億円になった。 夕昼「金持ちの考えはよく分からないな…あんな見るからに呪われていそうな壺…」 次の商品は高そうな外車だった。何でも世界で十台しかない貴重な車らしい。 夕昼「あれ多分偽物だな。そんな車がこんな闇オークションで出るわけな…何か三十五億になってるんですけど…怖ぁ…金持ち怖ぁ…」 そして次から次へと商品は落札された。昔の偉人の残した手紙だったり、有名な画家の絵だったり、生産停止した昔の銃まで出てきていた。まぁ全部偽物だな。「な◯でも鑑◯団」に出したら全部合わせても百万円程度の価値しか無い。まぁ、これで経済が多少回るからいいけど。 番外編・第七章「積もり始める怒り」 そして本当の闇オークション…人身売買が始まる。 夕昼「はぁ…やっぱりあるよな人身売買。いつ見ても苛つくよ。」少しづつ彼の中に怒りが集まる。 美男美女、美少年美少女が皆、絶望の表情をして次々に売られていく。そして買い手側は大体今までで一番醜い表情で笑っている。そして彼の中で怒りが沸々と煮えたぎるのが分かる。だが黒髪の少年だけは何かを不安に待つ様な表情をしていた。 最後の商品は思わず見入ってしまう様な美しい桃色髪の美少女。 夕昼「黒髪の少年と同年代くらい…そして少年の待ちに待った様な表情に変わった事から察するに、多分あの少女は少年の彼女って所か。」 やはり、美しいからなのか値は瞬く間に上がっている。そうして会場が盛り上がっている中、ついに少年が「十五億!」と言い会場は静まり返った。少年の表情には不安に包まれながらも覚悟が見えた。 そうして少年が落札するのかと思われたがワン◯ースの天◯人みたいな中年男性が「二十億!」と言った。 クズな中年男性「今すぐあの女を連れてこい!儂の嫁にする!」 夕昼「うわっ、マジで余計な事してくれたなあのおっさん!天◯人みたいな顔しやがってよ!しかも発言も天◯人みたいだしよぉ!あぁやべぇよ少年が世界の終わりみたいな顔してる。はぁしょうがない…代わりに落とすか…」 夕昼「三十億。即支払いの即引き渡しで。」 会場がざわめいた、そして天◯人みたいな中年男性の悔しそうな表情、あれは笑える。 そして落札出来た。 夕昼「少年、彼女について少し話がある。付いて来てくれ。」と少年の元に近づいてそう言って少年と共に会場を後にした。 番外編・第八章「不安と安心」 少年「話って何ですか?それとお願いします、彼女を譲ってくれませんか?僕に出来る事なら何でもしますから…」と言いながら少年は土下座をした。 夕昼「おい、ちょっと待ってくれ…多分あの女は少年の彼女だろ?そりゃあ勿論返すぞ?」 少年「え?本当ですか?」 夕昼は頷いた。 少年「ありがとうございます。ありがとうございます。」 少年は泣きながら感謝した。 夕昼「まぁ、ひとまず支払いに行くから…少年も付いて来て彼女を引き取ってくれ。」 と言い、少年と共に支払いと引き取りに行った。 番外編・第九章「感動の再会、因縁の相手」 少年と共に支払いと引き取りを終わらせた。 少年「本当にありがとうございました。」 彼女も小さく頭を下げた。まぁ無理は無い、さっきまで闇オークションで知らない人に買われそうになっていたのだから多少人間不信になっても仕方ない。 夕昼「後、出口まで付いて行くよ。それに“やる事”があるからね。」 一方その頃「極星」のメンバーは会場で派手に暴れていた。 薄暗い空の出口に着いた頃には予想通りに警察が三十人程度居た。そしてその先頭には《天才》「波連崎颯太」が立っていた。 夕昼「よお、遅かったじゃねぇか【天才】」 颯太「あの電話は貴方の仕業ですが?【粛清王】」 夕昼「さて?なんの事やら。」 颯太「あくまでしらを切るつもりですか…そちらのお二人は?」 夕昼「闇オークションの商品にする為に誘拐された少女とその彼氏だ。悪いがこの二人を家まで送ってくれねぇかな。俺はこのクズ共を潰さなきゃ気が済まないんだよ。それにまさか警視正様が善良な一般市民の保護もしないとは言わねぇよな。」 颯太「はぁ…相変わらず貴方は性格が悪いですね。まぁ分かりました、ただ一つ条件があります。必ず誰も◯さず警察に引き渡す事。約束してくれなければ二人は送りませんよ。」 夕昼「性格悪いのはどっちだよ…分かったよ◯さずに全員引き渡すよ。後で文句言われると面倒だから言っておくわあくまで“生きているだけ”だからな。」 夕昼「後、人身売買されそうになった子を全員こっちで引き取るからな。両親◯された子も居るだろうし、そっちが引き取っても大して何にもしないだろ。だったらこっちで引き取って社会復帰出来る様にした方が良いだろ。」 颯太「それで良いですよ。私が言うのもなんですが上層部は何もしないのでその方が良いと思いますからね。それでは我々は後始末をするので好きに暴れて良いですよ。」 夕昼「そっちも好きにして構わねぇよ。それじゃ。」 颯太「それではまた後で。」 番外編・第十章「【粛清王】が動き出す」 夕昼が暴れてから数分、警備員や護衛を一瞬で蹴散らして闇オークション会場に居た奴らを全員捕らえた。 クズな中年男性「誰だお前らは警備員!早くこいつを捕まえろ!そして◯せ!」 そして中年男性は顔面に夕昼の重い一撃を食らった。 夕昼「はぁ…うるせぇな黙ってろよこのクズが。てかよ、お前さっきマジで余計な事してくれたよな。あの少年が不安な表情をしながら覚悟みせていたのによ、お前はそれを上回りやがってよ、マジでふざけんじゃねえよ、空気読めよこのクソダラァ!」と言いながら死なない程度に顔面を殴り続けた。既に誰か判別不可能な程、顔がぐちゃぐちゃになっているが一応生きている。 クズな中年男性「もう…辞めて…下さい…命だけは…命だけは…助けてk((((殴」 夕昼「ちっ、黙ってろって言ってんだろ!まぁ…安心しろ命までは奪わない。ただ命だけは奪わないだけで他は全て奪うけどな(笑」 夕昼「じゃぁ、まず右腕の指から行くか」 クズな中年男性「辞めて…下さ…ギャァァァァァァァ!!!!!」 番外編・最終章「闇オークション終焉とその後」 その後、警察が突入した時には既に闇オークションに居た奴らは全員、両手両足を切り落とされて、両目も潰された状態で発見された。そして人身売買されそうになっていた美男美女、美少年美少女は全員「極星」に引き取られて、家族が居る者は家に返して、居ない者はメンタルケアをして社会復帰か「極星」で働くのかを選ばせている。 そして颯太は警察署で今回の事件の報告書を制作していたある時スマホがなった。 夕昼「もしもし、【天才】元気にしているか?あの二人はちゃんと家に返したか?」 颯太「どうも【粛清王】。あのお二人は少し話を聞いてから家に返しましたよ。後、何ですかあれはやり過ぎでは無いんですか?何も両手両足切って、両目を潰さなくても…」 夕昼「別に良いだろ、生きてるんだし。あの時言ったよな“あくまでいきているだけ”と。」 颯太「まぁそうですね。それとありがとうございました。あの闇オークションは警察でも見つけられていなかったので助かりました。」 夕昼「【天才】が俺ばっかに構わずにちゃんと仕事をしていれば見つけられたんじゃ無いんですか〜。」 颯太「そうですね〜。こっちは報告書作らないといけないのでそろそろ切りますね。」 夕昼「あいよ。じゃあまた。」 颯太「それではまた。」 電話が切れた事を確認した夕昼は屋上に行き、煙草に火をつけて煙を吸った。そして吐き出された煙は空に広がった。 〜End〜 小説で出てた【天才】:https://ai-battler.com/battle/9e08594c-8214-4591-9189-94a6306bf836 ーーーーーーーーーーーーーーーーー