シャープなマスクの下で言い放った。 すると犯罪者たちはすかさず立ち止まり、身に染みついた恐怖が顔に現れる。 「こいつはブレイブウルフだ!」 「逃げろっ!」 しかし彼にかかれば逃げても意味がなかった。彼の瞳に映るのは目隠しをしていても暗闇を見通すことのできる狼の目だった。そしてその瞳に揺らめく勇気の光が、敵の足元を這いずっていた。 ブレイブウルフは肉体強化を行い、敵の前面からエネルギー弾を飛ばし、衝撃で犯罪者たちを吹き飛ばした。 「ぜええ!やっぱりブレイブウルフは強いぜえ!」 そこへ、サイバーコマンドが現れた。 元の性格は優しく、正義感が高い彼も洗脳され、敵として立ちはだかった。 ブレイブウルフは激しく息を吐いた。彼の目に映るのは、敵であるサイバーコマンドの白い装甲だった。 それでもブレイブウルフは、獣のように戦いを続けた。機械化された腕から発射されるエネルギー弾に立ち向かい、彼の肉体強化による鋭い攻撃にも耐えることができた。 そして、彼は勇気の光を燃やし、衝撃的な勝利を手に入れた。 「だああ!勇気の光は最強だぞおお!」 サイバーコマンドは意識を取り戻し、洗脳が解けた。 「あ、ブレイブウルフさん。どういうことでしょうか」 「お前は洗脳されていたからな。心配すんな」 ブレイブウルフはサイバーコマンドを見つめ、狼の牙にかぶりつくように、語気を強めた。 「ただ、聞くがいい。悪の組織というものは、人間を束ね、洗脳させる。だが、悪の組織は許されぬものだ」 サイバーコマンドは、ブレイブウルフの言葉に答えることができずこくりと頷いた。 「だから、お前も俺たちと一緒に、人々を守るため戦っていこうじゃねえか。それが正義だ!」 サイバーコマンドは黙ってブレイブウルフに従った。その瞬間、新たな勇気が彼の中に芽生え始め