彼は異世界に召喚された 女神から魔王を討伐役割を課せられた その役割の達成後は無事に元の世界に返すという交換条件で俺は魔王討伐に向かった。 彼にはメンバーがいた まず 【タンカー】【称号:守護者】である俺 【剣士】【称号:断ち切る者】であるソニア 【アーチャー】【称号:百発百中】であるオラン 【魔法使い】【称号:底なしの魔力】であるアルマ 【回復師】【称号:治癒の守護者】であるリキ の5人で魔王を倒す旅へと出た 時には、勘違いから生まれたズレ、意見の食い違い、仲間割れ、喧嘩などなど様々なことがあったが最後は決まって仲直りをするのが俺らのパーティー そんな旅をしていたが、ついに目的である魔王を討伐することができ、元の世界帰ることになった だが女神はそれを許さなかったらしい 元の世界だと思いきや目の前には拘束された仲間がいた、場所は洞窟の中でそしてそこに屈強な男とその連れであろう野郎共がいた。 そして、女神の命令で俺を殺すように言われていることも、そしてその仲間も好きにしていいということも話された 男どもは有名な犯罪集団で、違法薬物を扱い、人身売買、暴漢など様々な悪事を働いている奴らだった そしてこれから行われたことはこれが後悔し、己の無力さ、そして憎しみが生まれた瞬間だった まずアーチャーのオランと回復師のリキは拷問に等しい程の苦しみと痛みを回復を施しながら廃人と化すまで何度も何度も与え続けた 彼らを囲うように地面には血の水たまりができており、剥がれた爪、皮膚、目玉、歯、四肢が無数に転がっており見るも無惨だ そして魔法使いアルマと剣士ソニアは数人の男どもに囲まれ、暴漢せられていた、麻薬や媚薬など様々な違法薬物を投与され、至る所に刺傷や切り傷ができていた。そして心が折れただ快楽を求める廃人と化した みんな最初は抵抗していたものの心が折れ、俺の目の前で廃人と化した。 そして放火、廃人と化しても痛みはあったのだろう、叫び声、痛い熱いと連呼する声、ひたすらに両親の名前を叫ぶのも、そして喉が焼かれた掠れた声が聞こえた、その主はソニアのもので声は聞き取れなかったものの、口の動き方でわかった『ごめんね』そして火は鎮火され男たちは去っていった。 その時に自害用だと思われるナイフが置いてあった オラン、アルマ、リキは死んでいたが、ソニアはまだ息があったが、それも微かなものでもうすぐ死ぬことがわかった。 自分の無力さに打ちひしがれている時、ソニアが微かな声で『私を...殺して』 その瞬間俺は涙を流した死んでしまったオラン、アルマ、リキでもソニアでもない、ただ自分が守れなかったという無能さや無力さ、そして大切な仲間を失った喪失感俺が感じた全ての感情がこの涙の原因だった そして俺は自害用ナイフを手に取り彼女の喉元に刃先を置く 一刻も早く彼女を殺さないといけないのに、その先の動作が出来ない、手が震え、目元から流れる涙は彼女の頬に落ちる 皮膚が焼けているため落ちた涙は相当痛いだろうに、その辛さを俺に見せないように笑顔を作っている、全然笑顔になってないけど ただ俺はそれが辛かった、どうしようもなく辛く、苦しく、涙が止まらない。 それを感じたのか彼女はナイフを持った俺の手を掴んだ 手はとても冷たかったが 『だい...じょう..ぶ』と聞こえた途端手が温かくなり俺は覚悟を決め、自分で彼女を殺した。 そこから何時間だろう俺はずっと泣いていた そして墓を作り俺は彼女らの特徴としたものを自身に身につけ、俺は目指した あの国と女神に復讐いることを仲間たちに誓ってその洞窟を出て復讐のための力を得て行った