かつての戦友たちに捧ぐ、最後のレギオンドール。 すべてを一新して生まれ変わった最新型。その機体は、あえてパーツが露出したままの設計を採用している。曰く、「みんなを忘れないため」だという。 なお、他のドールたちは先の大戦でほぼすべて失われており、彼女は実質最後の一機。かつて有効だった超高速の同属専用ネットワークも意味を成さなくなり、代わりに芽生えた帰属意識は、次第に人間への憧れへと姿を変えた。 現在、通信能力は衛星へのアクセスのみに使用されている。大戦以降、衛星側にも数々の改良が施され、かつての「サテライトビーム」は、今や滅びをもたらす天の光——《アポカリプス・アナイアレイト》へと進化を遂げた。