セシルのファイル(完全オリジナル) 2011xが『見えない刃』だとしたら、このコロッソスは『迫りくる鉄球』だ。 報告によれば、この個体は死体をベースにした変異体でありながら、我々の知るスピードスター(ソニック)の俊敏さを維持したまま、戦車並みの質量とパワーを兼ね備えている。特筆すべきは右腕だ。不自然に肥大化し、鋭利な骨が突き出したその触手は、一振りで装甲車を紙屑のように引き裂く。 奴は言葉を話さない。ただ低いうなり声と、獲物を追い詰める際の下卑た笑い声だけが記録されている。知性がないわけではない――むしろ、獲物を最も効率的に、かつ残酷に仕留めるための計算能力に長けているようだ。 忠告しておく。奴の射程圏内に入ったら、防御は無意味だ。あの右腕に捕まれば、どんなに頑丈なヒーローでも原型を留めることはできない。奴を止めるには、物理的な打撃ではなく、存在そのものを消し去るような圧倒的な火力が必要になるだろう。