神に見捨てられた、哀れなる世界。 蔓延る邪悪は天を閉ざし、海を枯らし、地上すらも漆黒に染めた。 蹂躙される世界の中、ラドラは一人の少女と出会いを果たす。 それは、予言書にすら記されていない運命の邂逅だった。 「オレにできるのは、ただ未来を視ること。 未来を変えられるのはオマエだけだ。 だから……」 彼女は信じる。 決意を宿した、少女の瞳を。 「オレの運命を、オマエに託す――」