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【死を望む鬼神】 不死身の軍人 7

「ここで...死ぬのか...」 戦場は地獄と化していた。泥と血の匂い、絶叫の渦。 最前線を這いずり、一人の軍人は敵の圧倒的火力を前にして命からがら逃げ延びていた。だが、胸には致命的な深傷が刻まれている。視界は少しずつ、色を失っていく。 『...さん!...さん!』 「...!!」 遠のく意識の中で、温かな声が聞こえる。遠い家に残してきた家族を思い出す。 「まだだ...俺は、まだ...死ねない!」 最後の力を振り絞り立ち上がる。 そんな軍人の懇願に応えるように、目の前の空間が裂け、眩い光が溢れ出した。 まだ死ねない。 ただその一心で、軍人は震える手を光へと伸ばした。 ...それが、終わりの無い地獄の始まりだとも知らずに。 〜??年後 「...なんでだ?」 意思とは無関係に体は動き、戦場に赴き、刀を振り下ろし、肉を裂き、骨を砕く。 返り血で濡れた顔を拭うことすら許されず、足は次の獲物を求めて泥を蹴る。 「どうして...こんな事に...!!」 死を免れた代償は、『絶対に死ねなくなること』だった。 もう、どのくらいの時間が過ぎただろうか。 果てしない時間の中、体を動かす殺戮の衝動が呪いとして刻まれている。 守りたかった家族の顔も、自分の名前すら思い出せない。 『......さん?』 不意に記憶が蘇る。 ...すまない。 すまない!すまない!すまない!すまない! あぁ...疲れたな、そう...疲れたんだ。 そうだ...探そう。 俺を殺してくれる存在を。 「俺を...殺してくれ」