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枯渇の神魔・アルメス

埒外不可思議人型災厄、無軌道闊歩来訪式滅亡。 退屈凌ぎに次元を渡っては天地人全てと敵対し、 子供と戯れるようにしながら滅ぼしてきた。 滅ぼされる世界には最悪の敵にもかかわらず、 圧倒的『最強』につき最愛の者にすらなる色男。 外なる者と契約するも、その恩恵を不要と断ずる。 ーーーーーーーーーーーーーー 童に話しかける時、膝を折るでしょう。 あの方はそうするようにして、この地獄に来たの。 初め、あの方が何を言っているかさえ分からなかった。 言葉?に聞こえなかった。叫び声のような……。 私たちと、地の底の君主は、あの方を排除しようとした。 あの方は私たちをはたいた。童を叱るようにね。 それで全て終わった。そしてようやく声が聞こえたわ。 『これくらいレベルを落とせば、言葉伝わるかな?』 この世界に空がないの、どうしてだと思う? それはあの人が天の世界を壊したから。 指を一度弾いただけよ、それだけだったのに。 『参ったなぁ。こんなに脆かったなんて……』 地の底、更に底に、其処はあって。 二度と蘇れぬ死者の世界よ。凍て付く世界。 ある日、氷結された其の場所は溶けて砕けたの。 天と地の世界が砕かれて、蘇れぬ者が飽和したのね。 凍て付いた魂たちが解き放たれて地上に出たわ。 これこそ死霊術師が求めてたこと!お礼を言いたいわ。 でもね、私には見えないの。あれは位が高すぎる。 『ニンゲンにゃあ、僕を視るのは難しいかなァ』 地上に溢れて出でた魂共は、人々を襲った。 この世の終わりだと、そう思ったけどね。 終わりというのはもっと、恐ろしいものだった。 『はは、段々滅ぼすもんなくなってきたぞ?』 地の底の君主は逃げ延びていて、 同じく生き長らえていた天の世界の神と出会ったの。 相反する二つは、だけど確かに一つになった。 あの者を滅ぼすべし、焼き尽くすべしと。 残り全ての悪魔が、地の底より沸き上がって。 残り全ての天使が、天から絞り尽くされたわ。 英雄と呼ばれる人間たちも其処に加わった。でも……。 『大感謝!こうでなくっちゃつまらない!』 咆哮が空を割った。地を砕いた。 君主、悪魔、神、天使、英雄、人間、誰もの耳を劈いた。 よろず、万物、万象は彼の者の声を確かに聴いた。 「舞え塵芥。滅びて輝け、此の無聊を刹那癒せ」 ーーーーーーーーーーーーーー 世界録:両翼 枯渇の神魔により天地人灰燼に帰す。 時を逸し現れた天眼、神魔に力与えるも無益。 遊楽と愉悦の世界を求め、神魔旅立つ。 『猫チャン、この眼はよろしくないなぁ』 『イージーなもん更にイージーにしてどーすんの』 『なーに心配すんな、要するに滅ぼせばいいんだろ?』 『まぁ、任せときなよ。僕ァそれしか出来んしね!』