【手記:忘れ去られた者】 中世の世に生まれ育った女性、だが、ある時から急に無視される様になった。どれだけ叫ぼうと、どれだけ泣こうと、その悲痛な声が、人々に届くことは遂になかった。 彼女の周りには同じく忘れ去られた物が散乱し、まるで中世の部屋のようになっている。 _____________________________________ 「中世、能力を持たず、普通の戦士として生きた女性。 しかし、ある日突如として姿を消す 誰も覚えている事は無く、存在していないようだった。 彼女を覚えているのは私だけのようだ… 」 この文を書いた者も、彼女を忘却した一人である、何故ならば…彼女は姿を消した訳ではなく、誰にも認識されず、ただ一人…目の前に佇んで居ることを…認識出来なかったからだ…