ログイン

【世界を統べる魔王】アル=ゼノス

アル=ゼノスの過去と現在 ─【生まれ】─ アル=ゼノスは最初から魔王だったわけではない 彼が生まれたのは、世界が創られて間もない時代 人、魔族、精霊、神に等しい存在 すべてが同じ地平に立ち、まだ「優劣」が無かった頃 アル=ゼノスは原初魔族として生を受けたが、その本質は「破壊」ではなく調停だった 当時の彼の名は「ゼノス」 「終わらせる者」ではなく 「見守る者」という意味であった ─【英雄の誕生と神の傲慢】─ やがて世界は繁栄する 人類は文明を築き、神々は信仰を糧に力を増し「英雄」と呼ばれる存在が次々と生まれた しかし、繁栄の裏で歪みが生じた 神は自らを絶対と称し、英雄は称賛に溺れ、力なき者は「救われる側」として固定された ゼノスは警告した 「力は、与え続ければ腐り、称賛はやがて選民思想を生む」と だが、その言葉に耳を傾ける者はいなかった ─【世界の分岐点】─ 決定的だったのは、「勇者制度」の誕生 神々は世界の安定のためと称し、特定の人間にのみ祝福を与えて英雄を「量産」し始めた 結果、起きたのは 祝福を持たぬ者の切り捨て、救われない民の急増、神の名のもとに行われる虐殺であった ゼノスは神に異を唱えた 「世界を守るために世界を壊すのか?」 その瞬間、彼は「裏切り者」となった ─【魔王の誕生】─ 神々はゼノスを追放し、彼の存在を「魔王」として定義した 歴史書から彼の名と功績は消され、人々には「世界を滅ぼす悪」として語り、魔族たちは彼を王として祭り上げた 皮肉にも、世界が彼を「魔王」と呼んだことで、彼は魔王として完成してしまった この時、彼は名を改める 『アル=ゼノス』 終焉を統べる者。と それは復讐ではない 世界を一度、終わらせる覚悟の名だった ─【支配と孤独】─ アル=ゼノスは、魔王となった後も無差別な破壊は行わなかった ・無意味な殺戮は禁止 ・魔王軍にも厳格な規律を課す ・人の街を滅ぼすのは、その地が「腐敗の象徴」となった時のみ 彼は支配を通じて、世界がどこまで歪むかを見守り続けた そして、勇者アレクが生まれる ─【討伐後の世界】─ アル=ゼノスは敗れた だが、完全には消えていない 彼の肉体は消滅したが、終焉権能の核は世界に溶け込み「抑止力」として残存している 神は以前ほど傲慢になれず、勇者制度は見直され、力を持たぬ者の声がわずかに届くようになった それは、彼が望んだ「再構築」の第一歩だった ─【残された意思】─ 彼の意思は夢や啓示という形で時折現れる 力に溺れる者の前に「黒い玉座」が現れ、世界が腐りきった時、どこかで「魔王」が立ち上がる 「アル=ゼノス」は個人の名ではなく、魔王になるべき者に付けられる名前なのだ 勇者アレクだけは理解している アル=ゼノスは倒すべき敵であると同時に、世界に必要だった存在だったことを。 もし再び、世界が同じ過ちを繰り返すなら アル=ゼノスは、「魔王」として再び現れる それは復活ではなく、「必然」なのである