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【飛べ!我らのラストムーンゲイザー魔法少女!】 雲母 陽菜乃ちゃん

★あだ名:陽菜乃ちゃん、陽菜乃たん、エクリプスムーンゲイザー ★マホロルタワー: 【Back・前の階🔙】 🌙「陽菜乃のもう一つの変身だね!」 ⚪「貴女の友達の力を借りた変身ね。」 🌙「うん!和花ちゃん、ありがとうね!」 https://ai-battler.com/battle/0497b7a8-b67d-4984-afee-77133c43d7e7 ★覚醒条件:ネタバレにつき、下記に記載 ★説明 陽菜乃ちゃん/Hinano 本名は雲母 陽菜乃 (きらら ひなの)。 人懐っこい性格の持ち主でとても甘えん坊さん。すぐに誰かに抱きつこうとすることもあれば、頭を撫でてくれるかどうか強請ってくる事も。そんな彼女は周りの友人や家族からマスコットみたいだと思われている。 身長は107cmと低身長。粒子並に軽い体重だそうな。好物はアップルタルトなどの甘くて美味しいお菓子。嫌いな食べ物はピーマン等の苦い食べ物や唐辛子のような辛い食べ物。更にはガリのような酸っぱい食べ物や、炭酸飲料も嫌いらしい。本人曰く…舌が敏感だからだそうな。 生まれつき完治不能な重度の先天性心疾患を患っており、何度も生死を彷徨っていた壮絶な過去をもっている。そんな彼女はある日に心肺停止にまで追い込まれたが、月や星々から降り注いだ奇跡の如き力によって、彼女の鼓動は奇跡的に復活を遂げた。更に星や月の力も手にすることができた。 そんな彼女は現在、夜空に漂う星や月の光を力の源とする魔法少女である。彼女の持つ懐中時計と天体望遠鏡には、宇宙より流れる光を強大な力へと変換し、エレメントから魔力へと変える機巧が搭載されている。しかし最近は自らの肉体と魂のみで全てが賄えるようになったらしく、昔よりも成長が伺えると友人達は話しているそうな。 ★開発秘話 遂にラストムーンゲイザー形態の陽菜乃ちゃんです!ようやく出せました! 最初はPBT大会用として出していて、実際に2位を取ることができたキャラクターです(この記述で取れた訳ではありません)。ようやく裏でやっていたロールプレイが一段落して、日の目を浴びれるようになりました! ちなみに無論、ここまで封印していた訳ですからネタバレが結構含みます!もし見たければ矢印の下へと向けてくださいな! (以下、ネタバレ注意) 【陽菜乃ちゃんの誕生と両親のメモ】 これは彼女が生まれたばかりの時にあった物語である。 その子は雲母 陽菜乃という名でこの地に生をうけた。しかし彼女は生まれつきある病気に悩まされていた。 それは先天性心疾患だ。生まれつき心臓や血管の構造の一部が正常とは違う病気のことを指す。本来、先天性心疾患は現代医療であればかなりの確率で生存する病気である。 しかし彼女の先天性心疾患は重度であるだけでなく今までのそれとは明らかに異なる心疾患を患っていた。 それは現代の医療が発達した今日ですら治療法が存在しないものだった。その上現代医療の更に上を行くであろうエレメントによる魔力療法や妖術療法ですら完治不能な程その病気は彼女のことを蝕んでいた。 彼女は幼いにもかかわらず手術を何度も行っていたがために彼女の肉体がどれほど治療に耐えられるか分からず油断も許されない状態であった。 彼女の両親ができることはたった一つ…神頼みだけだった。 彼女が生まれた7月7日。それは七夕の日だった。 こんな日に生まれた彼女を奇跡の子だと両親は思っていたにもかかわらず彼女に苦難を与えてしまった。両親は彼女に謝っても謝りきれない。ただただ神に頼むことしかできなかった。 だが彼女が一歳になろうとしていた時に悲劇が起こる。 彼女の心臓が…鼓動が突然途絶えたのだ。 現場に緊張が走った。彼女の心肺を蘇らせようと様々な処置がなされるも…彼女の心臓は動かない。 科学のみならず様々な療法で蘇生を行うも虚しい状態だった。 両親はどうすることもできぬままただ彼女がいる部屋のドアの前にいるのみ。 両親はただこの時間が過ぎるのを…彼女が再び息を吹き返す時をとにかく願った。 そして奇跡が起こった。いや…これは本来あり得るはずのないことだ。 窓の外から流れ星が大量に流れていく。彼女が危険な状態なのになぜ流れ星が…? 両親はこのことに戸惑いが隠せない。そんな時だった。 彼女の体が突然光り輝く…!それはまるで星…いや満月の光そのもののようだった。 そして次の瞬間…彼女の心臓が再び動き出した…! それだけではない。 彼女は目を開けたのだ…!そして彼女の元気な声がこだまする! 両親はドア越しでその声を聞いた時、体が先に動いていた。 制止されようとするも…そこで見たのは元気に笑う我が子の姿。 彼女は生き返ったのだ。こんなことはあり得なかった。これは奇跡としか言いようがない! でも更に奇跡的なことが立て続けに起こる…一人の医者があることに気づいた。 それは手術痕も何もないことだった。それどころか彼女の脈も全てが安定している。 まるでそもそも彼女に始めから、心疾患というモノが存在し得なかったかのように。彼女は元気だった。 そんな彼女を見た両親は涙で溢れていた。 彼女が元気でいる様子なんて今まで見たことがなかったのだから…でもようやく彼女の元気な姿が見られたのだ。 両親にとってこれ以上の幸せなど…生まれて以来…いや死ぬまでないと思うほどのものだった。 それからというもの…彼女は割とすぐに退院することができた。 学会でも報告できる程…あまりにも珍しい出来事だった。 彼女は退院後、両親と一緒に遊んでいた。 現在はなんと歩くことも、できるようになった。 だがその時にあることに気づいた。それは彼女の手から星光や月光が出せることに。 これは魔法だろうか…?しかし普通の人間が魔法を出せる筈がない。 本来は魔法を手にするのに、純粋なエレメントの素とそれに耐えられる魂が必要。しかし彼女はその2つがなくとも魔法が使えたのである。 なぜかは分からない。それでも魔法が使えるのは天才の素質が彼女にあるからだろうか…? でも今はそんなこと気にする必要はない。だって彼女が元気でいるのであれば…両親はそれで良いのだから…。 【陽菜乃ちゃんの真実と月の使者】 昔々、この『原点の世界』にはある伝承があった。かつてこの星が生まれる前、原点の世界がこの地にあった。 そこには数多くの生物が住んでいた。種族も民族も関係なく、様々な生命がこの星に宿っていた。 原点の世界は、我々の知る地球のように、水や食料も豊富で自然豊かな世界だった。 大量のエレメントと呼ばれし、力の要素が空気中に蔓延る世界だった。 他の宇宙から来た者達も、この星への観光の為に、そしてエレメントの研究の為に、わざわざ遠方から訪れる程だったという。 そして彼等はそれだけではなく、この星にない様々な文化を教えたり、彼等と仲を深めたり、更には移住する者達までいたという。 無論、原点の世界に住む者達は、彼等を快く引き受けため、その文化は原点の世界の者達にも、浸透していった。 しかし一方で、招かれざる客もいた。原点の世界を侵略しようと、宇宙の彼方から武力を手に攻めかかる者達。奴等に対する対応策が必要だった。 そんな原点の世界の者達は、各地の地域や周囲の小惑星(衛星)に『惑星の使者』と呼ばれし護衛人を配置し、彼らに防衛を頼んだ。 そして彼等は攻めかかる者達を、この星特有のエレメントの力で戦い、そして星を守り抜いた。 彼等は世界を守り抜いた英雄として、今に至るまで、その名が知れ渡った。 そんな彼等の中で最も、知恵と勇気を持ち、惑星の使者達を導いた者がいた。 原点の世界の周囲に存在する小惑星の中で、特に力を有し、優しさと厳しさで他の惑星の使者を導いた者『月の使者』だ。 彼女は原点の世界のみならず、数々の宇宙の者達から褒め称えられた。彼女は宇宙の英雄として、惑星の使者達の中でも、最も有名になったという。 そんな月の使者と、他の惑星の使者達が守る原点の世界。かつては、この星に危害を加えることすらも不可能とまで言われていた。だが…。 この星に突如、神々しい何かが現れた。彼は自らを神々の使いと名乗り、宇宙の裁定者と名乗った。 原点の世界の者達は、何も知らずにそんな裁定者を引き受けた。それは惑星の使者達もだった。しかしそれが最大の誤りとなった。 裁定者はこの星を滅ぼすことを計画していた。宇宙の永きに渡る、秩序と安寧を神々の名において永遠の物にする為に。 裁定者は全てを滅する光を放ち、原点の世界に住む者達を一人も残さず殺そうとした。裁定者によって蹂躙される原点の世界。無論、惑星の使者達の黙ってはいない。彼等も抗った。 しかし、裁定者の力は惑星の使者達が束に成ってかかって来たとしても、全く歯が立たず止められなかった。 そして原点の世界は1日も経たずに滅んだ。 彼等を滅ぼした裁定者は、どこかに消えた。 だがその時にはもう、原点の世界にいた者達は全滅、惑星の使者もほぼ全滅した。 実質的な絶滅である。 滅んだ原点の世界。その惑星の破片は、大量のエレメントと共に、戦禍も生命も消え去った星々がない宇宙を漂い続けていた。 そんな中、一人滅んだこの大地の破片に立つ者がいた。それは月の使者だった。一人の惑星の使者が彼女を庇ったことで、奇跡にも…無情にも…だろうか。 彼女以外存在しない、この星だった地面の上で、生き残ってしまった。 しかし、月の使者も生き残ったとはいえ、その命は数分で終わりを告げようとしていた。 そんな彼女は、己の最後の役目を悟ったのか、最後の力を振り絞り、この世界に漂う破片を、数々の多元宇宙へと送り込んだ。 それは多元宇宙を、時間軸さえも超えて、数多の時代や世界へと。 裁定者と呼ばれる存在がもしかすれば、この宇宙だけでなく、他の宇宙にも影響を与えるかもしれない。 月の使者に出来ることは、この星が滅んだという事実を、何処かの誰かにこのような形で伝えることだけだった。 月の使者はエレメントを送り込んだ後に、そのまま宇宙で力尽き、その身体は数々の宇宙を彷徨ったという。 その後、月の使者はどこに行ったか、その行方は現在でも分かっていない…。 しかし、死んだ彼女の魂と身体だったものは、様々な宇宙と時間軸を彷徨い続けた。 それは長い時を掛けて、数多の時間軸を超越して彷徨ったという。 そしてそれは、やがて肉体の形を変えた。肉体は千万無量の星と月のエレメントとして。そして魂は一つの生命として。 それらはやがて2つに別れて、複数の時間軸を彷徨った後に、ある2つの時間軸…いや。ある2人の元へと降り注いだ。 一つは魂。小さな赤子の肉体に注がれ、それは生まれ変わりとして機能した。 そして肉体もとい、千万無量の星と月のエレメントは…。 今にも命が絶えそうな赤子の心臓へと降り注ぎ、その赤子は奇跡の生還を遂げた。 やがてその赤子は成長して、月と星のエレメントを体内に宿した、人々を救う魔法少女となった。 そう。この魔法少女こそが。 雲母 陽菜乃ちゃん。 あの小さな月夜の魔法少女である。 そして魂の方こそ、この白髪の少女である、後々の紹介するレゴリスなのだ。 レゴリスの魂には、月の使者の魂がそのまま入っている。つまりレゴリスは、本当の意味での月の使者の生まれ変わり。 つまりは月の使者の肉体は、陽菜乃ちゃんに降り注ぎ、そして月の使者の魂は、レゴリスとして誕生したのだ。 ちなみに月の使者の本名は「エナレス "レゴリス" ムーンゲイザー(Eneles Regolith Moongazer)」である。 陽菜乃ちゃんがムーンゲイザーの力を使えるのは、月の使者のエレメント化した肉体が、陽菜乃ちゃんの心臓に力を与えているからである。 そしてレゴリスという名は、彼女の母親がお腹の中にいるレゴリスから何かを感じ取って、このように命名したらしい。 これがレゴリスと陽菜乃ちゃんの真実である。つまりレゴリスと陽菜乃ちゃんで、一人の月の使者ということなのだ。 【レゴリス】 レゴリスは月の使者の実質的な生まれ変わりである。胎児の肉体に月の使者の魂が宿ったことで誕生したとされている。レゴリスの名は、月の使者のミドルネームから取っている。ちなみにレゴリスと名付けたのはレゴリス自身であり、母親ではない。これはまだ胎児として、母親のお腹の中に入っていた頃のレゴリスが、母親にテレパシーらしき方法で、名前を伝えたからだと思われる。しかし、詳細は不明だそう。 レゴリスの両親は、レゴリスが誕生した際に死亡している。父親は病気で亡くなり、母親も出産後に命を落とした。だがレゴリスは健康に生まれたらしく、生まれて時が経ったレゴリスは、そのまま施設に送られることとなった。 施設自体は特に問題はないものの、レゴリス自身の性格が大人びていることから、自ら子供と遊ぶようなことはしなかった(子供がお願いする時のみ、遊んであげたらしい)。そういうこともあってか、精神的な病でもあるのでは無かろうかと、噂されることも少なくなかった(しかしレゴリス自身は気にしてすらない)。 その後7歳程になったレゴリスは、何かしらの方法で陽菜乃ちゃんの存在を察知、陽菜乃ちゃんに何かしらの不調が発生していることをいち早く気づいた上で、単身で施設から脱走した。そこから2人の物語が始まったという訳である。 レゴリスはミステリアスな雰囲気を持ち、その姿はどこか、幼いにもかかわらず美しく見える。性格も大人びており、常に冷静沈着なのが特徴。月の使者だった頃の記憶と経験、そして施設での子供達の世話もあってか、SAN値が異様に高い。しかし高すぎるがあまり、無感情だと捉えられることもしばしば。好きな物や嫌いな物も特にない。 そんなレゴリスの目的は、陽菜乃ちゃん達を元の時間軸に返すことと、月の使者として魔王を倒すことの2つ。魔王が生み出した陽菜乃ちゃんの分身…ドッペルゲンガー陽菜乃ちゃんの様子や、陽菜乃ちゃんと共に歩む魔法少女達、陽菜乃ちゃん達からの説明から、この世界で破壊の限りを尽くした魔王が裂け目の技術を悪用していることを知ったレゴリスは、自分のせいではないとはいえ、他の惑星の使者達が起こした責任を取るべく、命を賭けてでも、けじめを取るつもりである。 ちなみに余談だが、レゴリスの容姿は、月の使者の幼少期の姿とほぼ同じ容姿らしく、実質人生二周目みたいな状況になっている。これは『引継転生』と呼ばれるものらしいが、あまりにレアケースなので、この名称を知っている人もほぼいないそうな。 【レゴリスと陽菜乃ちゃん】 そして…そんなレゴリスは魔王が生み出した陽菜乃ちゃんのドッペルゲンガー…ドッペルゲンガー陽菜乃ちゃんによって、倒されてしまうことになる。自らの最後を悟ったレゴリスは、陽菜乃ちゃんと一心同体(というか吸収)されることを誓った。そして肉体諸共、陽菜乃ちゃんの中へと入っていったのだ。 (吸収されたレゴリスは陽菜乃ちゃんの深層心理の中で、今も暮らしている。しかしレゴリスはSAN値が高い上に、陽菜乃ちゃんと同じ月の使者の力を有していることから、例外として存在が消える心配がないんだとか) そして遂に、レゴリスと陽菜乃ちゃんは1つになった。月の使者本来の力を覚醒できるようになったのである。 【魔王とラストムーンゲイザー】 魔王ベアードとの最終決戦を始める魔法少女達。だがベアードが放った闇は、時空間さえも捻じ曲げる程のものだった。世界を蝕むグリッチが含有された闇のエレメント。それらに取り憑かれた陽菜乃ちゃんと一花ちゃんは、自我や思考をも闇に侵食されて、ベアードの支配の手に堕ちてしまう。 魔法少女達によって最悪の事態は免れ、陽菜乃ちゃんと一花ちゃんは闇から解放されるが、闇を取り憑かせた際に得た様々な奇跡の力を我が物としたベアード。ベアードは遂に神をも超えた万物の力に目覚めてしまう。 そんな中で魔法少女達や陽菜乃ちゃん達は必死に抗うも、対抗策を見出だせずに遂に闇が周囲を飲み込もうと蠢くことになる。圧倒的な力に戦意を失う者も現れた。 しかしそんな中で、陽菜乃ちゃんの内なる深層心理にて生き続けていたレゴリスが最後の決意を新たにする。先程のベアードの支配によって精神さえも闇に蝕まれ、意識が少しずつ削りゆくレゴリスだったが、最後の力を使い果たして宇宙全土に光を降らせる。 陽菜乃ちゃん達のエレメントが最大まで覚醒する条件は、人々の想いや応援にあるのだと。それらを心のどこかで感じ取った人々は、遥か空の上で戦う魔法少女達に想いを馳せる。 人々の想いが紡ぎ、それらは魔法少女達の元へと降り注ぐ。そしてそれと同時にこの地に住む全ての生命と、力を使い果たしたレゴリスの願いを得た陽菜乃ちゃんと魔法少女。 それは覆い尽くす闇を退かせ、再び月と太陽の光で魔法少女達を照りつける。様々な力が陽菜乃ちゃんや一花ちゃんに流れた時、遂に最後の覚醒へと歩みだした。 人々の希望や願い。そして月の使者(レゴリス)が齎した力と人々のこの世界で生きたい願いの想いが紡がれ、月と究極の共鳴を果たした陽菜乃ちゃん。 ムーンゲイザー系統の全形態の中で最も強い姿であり、実質月の使者本来の力を完全に我が物にした上で、そこから更に限界突破した姿であると言える。陽菜乃ちゃんはこれを以て真の『月の使者(ムーンゲイザー)』となった。 究極の姿と言えるこの形態は、時空間さえも運命さえも容易に捻じ曲げる程の力を有しているとされ、完全な力を解放すれば宇宙は疎か、世界線上あらゆる多元宇宙を光で覆い尽くす程の力を有するとされている。 その為、守護神というよりは超越神に限りなく近い存在と言える。この形態の陽菜乃ちゃんはムーンゲイザー形態全ての能力を使用できる他、どれだけ魔力を使おうが絶対に尽きぬ不滅の魔力量を誇っている。 そしてこの陽菜乃ちゃんは現在、過去、未来全てを超越できる他、人の善悪や第四の壁の一部さえも見通してしまう。そしてほぼ全ての攻撃を弾き倒す事が可能。最早公式チートともいえる存在なのだ。 しかしそんな陽菜乃ちゃんだが、欠点がいくつか存在する。まず陽菜乃ちゃんはそのような覚醒しても尚、無邪気な性格は何一つ変わっていない為、強い不意打ちを与えたり、味方である振りや降伏した振りを見せたりすることで、非常に簡単に油断を誘うことができてしまう。 そして第四の壁や他の世界線に干渉する能力を闇雲に使おうものなら、意図しない一瞬に気絶してしまう上に、干渉時の記憶が完全に喪失してしまう。更にこの形態は肉体への疲労が異常な程強く、幼き少女である陽菜乃ちゃんには明らかに耐えられない事から、実質的な制限時間が存在する。 肉体疲労が限界を超えれば問答無用で覚醒が解除されて気絶してしまう上に、覚醒や能力の反動として一定期間のムーンゲイザー形態全般の変身が困難になってしまう。 また力を使い果たし過ぎると疲労によって稀に、心肺停止の状態に追い込まれることもある。しかしレゴリスから力を引き継がれた事で、心肺停止の状態に追い込まれても、早ければ1週間程度で復活を果たすのだとか。 ちなみにラストムーンゲイザー形態時の陽菜乃ちゃんは、他のムーンゲイザー形態時(普通のムーンゲイザー形態は除く)同様、変身時から変身後までの記憶は、ほぼ完全に喪失しているのだそう。 …………。 魔王を倒した陽菜乃ちゃんと魔法少女。しかし…この変身を通じて陽菜乃ちゃんはあの時のように鼓動が止まる。だがそんな彼女を救ったのは…嘗ての先天性心疾患をエレメントを放って治したくれた月の使者(レゴリス)だった。 レゴリスは最後、陽菜乃ちゃんにすべての力を託し、月の使者という存在を引き継いだ後、そのまま天へと消えていった。 レゴリスは今も尚、陽菜乃ちゃんの魂の中で生き続ける。そして…その世界だけでなく宇宙を見守っているであろう…。