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武器に嫌われし者

『お前にその気が無くても、お前の武器は俺を殺したがってるぞ。』 ボサボサの黒髪に目の下にクマができてるとある学園の特別学級生。 周囲の武器に嫌われる体質を持っており、彼の周りの武器は彼を殺そうと飛んできたり暴発したりする。 その為、彼の部屋には自前の拳銃以外の武器はない。 それでも、彼は眠れず目の下にクマができている。 そんな彼を武器の扱いを重視する学園に在籍させている理由は謎である。 武器が殺しにくるというとんでもない環境に身を置いたせいか、武器が飛んできてもかわしながらその武器を手に取る事ができるようになり、装備した武器を両手である程度制御する方法を身につけた。それでも両手に装備した武器はカタカタと小刻み震えている。 飛んできた武器の中には持ち手を選ぶ武器があったのだが、それも両手で押さえつけた。 恐らく、この律する力こそ彼の真の能力だろう。 だがしかし、武器を抑え込もうとしたから律する力が発現したのか、それとも元々律する力を持っているから武器に嫌われているのか、それは誰にも分からない。