──3年前── 「えへへ、格闘技って難しいですね。わたしも華さんのように強くなれますか?」 「小紅玉、なぜ強くなりたいアル?」 「なぜ……ですか?それは……」 「『大切な人たちを守るため』ではだめですか?」 「好!『勝ちたい人がいる』という答えだったら断るつもりだったアル。小紅玉はたしか龍の力を借りて闘ってたアルね」 「はい!チーズのことですよね」 「善は急げ。一休みしたらついてくるアル」 「はい!よろしくおねがいします」 「破ッ!」 「すごいです、大きな岩が粉々に!」 「この通り八極拳は人殺しの技アル。故に誰かを護る為に使うと心がけるヨロシ。私と小紅玉との約束アルよ」 「はい!約束です!」 3年の月日が経ち、小紅玉ことルビィは古伝の金剛八式を体得し、さらに无二打の術理にも至った。お忍びの冒険王女様を卒業するときもチカイだろう