田舎育ちで温厚な性格だったが、競争主義の学校に通う中で冷徹な一面を見せることが多くなった。 しかし、根の部分はお人好しであり、征伐騎士となった後も困っている人はとりあえず助けてしまう。ある意味模範的な騎士。 実家は裕福でないものの、貧しくもない一般的な家庭。征伐騎士は高給取りなので、両親は娘が贅沢を覚えないか心配している。 幼少期、土地をさすらい人々を助ける征伐騎士に憧れを抱き、魔獣相手に独学で剣術を学んで聖剣機関の学校を受験した。 持ち前の目の良さから試験に合格し、学校へ通うようになったが、そこで才能の壁にぶち当たった。 元々聖剣機関の学校は貴族や名家など血統確かな子供達が通う場所であり、彼等は幼少期から家庭教師や流れの騎士から剣術を学んでいる。 故にニーナと彼等では地力に差がある上に、由緒正しい血統である彼等は才能に満ち溢れていて授業の模擬試合では手も足も出ない有様だった。 エルフ達からのいじめもあり、一度は退学を考えた。しかし、課外授業の際、精霊である"白亜の乙女"を巡る事件にて、騎士を目指す理由を改めて自覚し、足りない才能を血反吐を吐く努力を以て補った。 最終選抜試験では見事二位を勝ち取り、毎年数人しか選ばれない征伐騎士に任命された。 征伐騎士とは、犯罪者や犯罪組織に対する断罪権や緊急時には各国の騎士団を招集し命令する権利を持つ特権階級。彼等は力の種類は違えど、皆、人という枠から外れた能力を保有している。 絶大な権力を持つ故に、征伐騎士は兜の着用を許されていない。それは自らが正義であることを体外に示すと同時に、彼等が道を外さないよう戒めるためである。 尚、国際組織である聖剣機関の征伐騎士以外にも各国が保有戦力としての騎士団があり、征伐騎士になれなかった者達はそこに就職することが多い。 また、巨大な権限はもたないものの、流浪の騎士として冒険者をやりながら人々を助ける無所属の騎士もそこそこいる。 ニーナの剣士としての才能は最低限しかなく、フィジカルやセンスは皆無。それを補うために身体の超精密操作を努力して身につけた。 それは薄皮一枚離れていればダメージはない、を現実で再現する行動であり、傍から見ると狂っているとしか思えない。 魔獣であれ、人であれ、火力過多な現代において直撃はほぼ死を意味する。そんな中でほんの少しでも集中が乱れれば死ぬような術理を扱うニーナは異端である。 それを可能とさせているのは元来の集中力と目の良さ、そして加護の力である。ドルイドは魔力や霊力になる前の不定形のエネルギー<マナ>を加護として自らに付与ができる。 加護とは力の方向性を付けたマナによる付与であり、強化倍率は魔力などに劣るものの、力の方向性や付与する部位の多様さにおいては一般的な身体強化よりも優れている。 白亜の乙女メシュトルから授かった篭手<レナリア>は彼女が調伏した四体の霊骸を操る権利を貸与した証。 四体の霊骸:一体一体が厄災級。精霊の死骸。 夢馬<メロウ> 颶鴉<ニクス> 癒蛇<ユミル> 皇鹿<ロアキア> 両親は母が人族、父がドルイド。 ドルイドとは遥か昔、エルフが小間使いとして生み出した人造生命が長い時を経て自我を持った種族。今では一つの種として認められているが、エルフは彼等を奴隷以下の存在として扱っていた為、今でもドルイド達を見下している。