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【白面金毛】餅月千代女

https://ai-battler.com/battle/0c2519e2-bb07-4e93-a901-ac75f3c916fb 第2話↑ 【甘味処】プロフィール欄にて 『餅月千代女の冒険・3』 もちもち堂の繁盛は止まることを知らず、千代女は毎日充実した日々を送っていました。 「明日に備えて寝るのじゃ。おやすみなさーい」 千代女はぐっすりと眠っています。 「のじゃ……もう食べられないのじゃ……」 そんな時、戸を激しく叩く音が聞こえます。 「のじゃ!何事じゃ!」 千代女がびっくりして跳ね起きると、一人の狐族の女性の姿が見えました。どうやら焦っている様子です。女性が口を開くと、聞き馴染みのある声が響いてきます。 「千代女!ああ、起きてくれましたか!」 「餅神さま!? こんな夜中にどうしたのじゃ? それにその姿は一体?」 「これが私の本来の姿です。貴方の布教のおかげで、ようやくこの姿を取り戻すことができました。ありがとうございます。」 餅神は続けます。 「それより千代女、敵が迫っています」 「て、敵!?」 「はい。私を封印した『お米帝国』の刺客です。」 「お米帝国じゃと?」 「お米帝国の思想は『米は米のままで』というものです。餅を主食とする我が『もちもち国』とは相容れず、攻撃を仕掛けてきているのです」 「な、なんと…!お米にもお餅にもそれぞれの良さがあるというのに、なぜそんなことで争わねばならんのじゃ!」 「もっともですが、それを話し合うためにも、まずはこの危機を乗り越えねばなりません」 「そうじゃ、でもわしは戦う術を持っておらんのじゃが」 「ご安心を。今から貴方に『狐火』の技を授けます。元はお餅を美味しく焼くための火ですが、悪しきものに対して使えば、その心を浄化することができます」 「ありがたいのじゃ!けどどうするんじゃ?」 「貴方の脳内に直接イメージを送ります。私の力を宿す貴方ならば自ずと使い方は分かるはず」 そう言って餅神は目を閉じます。千代女もまた目を閉じ、両者は同調します。 ーーーーーーーーーー やがて目を開けた千代女。髪色と目の色は燃えるような金色に変わっていました。 「おお、力がみなぎるのじゃー!これで奴らを追い払うのじゃ!」 千代女は外に出て名乗りを上げます。 「我こそは、もちもち国の姫、餅月千代女じゃ!悪党、覚悟せい!」 狐尾の力で、難なく敵を退けることに成功します。 「チクショー!お、覚えてやがれ!」 お米帝国の刺客は逃げていきました。千代女は元の姿に戻っていきます。 「ああ、千代女、よくぞご無事で!」 「のじゃ…何とかなったのじゃ。しかし餅神さま、改めてそのお姿は何なんじゃ?」 狐耳に狐尾、銀色の髪、餅神の姿は千代女とそっくりでした。まさに、千代女が成長したらこうなるといった風貌です。 「千代女、実は…」 つづく 最終話↓ 【餅神降臨】プロフィール欄にて https://ai-battler.com/battle/4f43a6f4-b544-446c-ac2d-2526e808b26e